昭和48年版 通信白書

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12 道路運送事業用

(1) タクシー事業用通信
 ハイヤー・タクシー事業ではサービスの向上と経営の合理化等を図るため,無線局を開設し配車効率を上げている。すなわち,営業所等に開設された基地局から走行中又は待機中の無線車に対し,随時,配車指令を行い,迅速に利用者の需要に応じ,併せて燃料の節約,運転手に対する労務管理,危険の予防等に資している。
 タクシー事業における無線車数は約11万台で,これは全国の台数約23万台のうち,約50%を占めており,今後も更に普及するものと思われる。
(2) バス事業用通信
 バス事業用無線は,自動車の発着時間の励行又は調節その他所要の措置を的確にするため,営業所と乗務員の間において走行状況等に関する必要な情報を交換し,またいったん事故に際しては,救急作業を的確,迅速に行うための連絡手段として利用されている。
 なお,過疎地域におけるバス輸送の合理化,能率化等のためにデマンドバス方式(利用客からの要求に応じてバスを運行させる方式)を試験的に採用している事業者がある。この方式は,乗務員からコントロールセンターにバスの位置を無線信号により伝送し,一方,コントロールセンターから乗務員に対しバスの行先の停留所名等を無線電話によって指示するもので注目をあびている。

 

 

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