昭和51年版 通信白書

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第1部 総   論

第1章 通信及び情報化の現況

 昭和50年度の我が国経済は戦後最大の不況からの回復過程にあった。50年4月から6月において,景気は一時的に回復の兆しをみせたものの,その後年末にかけて民間設備投資の冷却,個人消費支出の伸び悩み等国内需要の低迷によって景気は足踏み状態となった。しかし,51年に入り景気浮揚のための財政・金融政策が効果を表すとともに,欧米諸国の景気回復等により輸出が好調となり,我が国の景気は急速に回復の方向に向かった。この結果,50年度の経済成長率は名目で9.2%,実質で3.0%となった。
 社会経済活動の基盤を形成する通信の分野においても,このような経済状況を反映し,通信サービスの総生産額(収入額)は前年度の実績をわずかながら上回ったものの全般的に低調であり,前年度に比べ12.0%増の3兆2,441億円にとどまった。
 本章では50年度の通信について,まず年間の状況を概括的には握し,次いで通信関連産業の動向,我が国の情報化の動向について順次取り上げることとする。
 

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