昭和51年版 通信白書

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第2節 郵便の利用状況

1 郵便物数の動向

 50年度の総引受郵便物数は,141億2,120万通(個)で対前年度比0.5%の増加であった。
 本年度の増加率がこのように低くなったのは,低迷気味の経済界の動きを反映して,[1] 内国通常が50年4月から51年1月までの料金改定前においても伸び悩みの傾向を示したのに加えて,51年2月及び3月が料金改定直後であることもあって,かなりの利用減を示し,年間では対前年度比0.2%の減少となったこと,[2] 内国小包が49年10月の料金改定以降51年1月まで減少を続けたこと,[3] 年賀が2.5%の増加とここ数年来最低の増加率となったことなどによるものである。
 これを種類別にみると,通常の約48%を占める第一種は,内国通常全体と同じような傾向で推移し,年間では0.3%の増加となった。第一種を定形と定形外に分けてみると,定形の0.3%の増加に対し,定形外は0.4%の増加とほぼ同じような動きを示している。
 通常の約35%を占める第二種は,0.1%の増加にとどまり,ここ数年来第二種は第一種より高い増加率を示していたが,本年度はほとんど同じ伸びとなった。
 第三種は,49年度に引き続き料金改定前においてもわずかながら減少傾向を示し,更に料金改定の影響もあって年間では4.1%の減少となった。
 第四種については,その約3分の2を占める通信教育が比較的順調な伸びを示したこと,また,第四種は他の種類に比べて,その料金改定幅が小さく,料金改定後の利用減も少なかったことなどもあって,年間では2.9%の増加となった。
 書留通常は,1.8%の増加となったが,その中で一般書留が1.5%の減少であるのに対し,簡易書留は11.4%の増加とかなり高い増加率を示した。また普通速達通常は0.8%の増加となった。
 内国小包は,49年10月の料金改定以降大幅な利用減が続き,50年度にはいっても同様の傾向を示したが,10月からその減少率は小さくなり,51年2月以降は増加傾向に転じたものの,年間では11.5%の減少となった。また,その内訳を見ると,一般小包が12.1%の減少に対し,書籍小包は6.1%の減少にとどまった。
 年賀郵便物は,前年度が大幅な増加を示したこともあって,2.5%の増加と,ここ数年来最低の増加率となった。
 選挙郵便物は,統一地方選挙があったために大幅な増加となった。
 外国(差立)郵便物は,料金改定の影響はみられず,5.3%の増加と順調な伸びを示した。
 

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