昭和51年版 通信白書

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2 国際公衆電気通信事業

 国際電電は28年3月発足以来,国際通信需要の増大とともに着実な発展を遂げ,50年度末においてその資産総額は1,281億円となり,発足当時(33億円)の38.8倍の規模に達している。
(1) 収支状況
 国際電電の50年度決算は,総収入812億円,総支出738億円で収支差額は74億円となっている。
ア.営業収支
 営業収益は771億円で,対前年度比13.3%(昨年の伸び率は10.1%)の伸びとなった。
 収入の大部分は,電話,加入電信及び電報であるが,近年電話料の収入に占める割合が大きな比重をなしてきた。また,電報については,ここ数年,横ばいないしは減少傾向をみせており,今後においても電報による増収は見込めない。
イ.営業費用
 総支出額738億円のうち,営業費用は636億円で対前年度比15.1%の増加となり,営業収益の伸びを1.8%上回った。その主なものは労務費(構成比44.7%),減価償却費(同15.8%)等である。
 最近5か年間の収支状況の推移は第2-2-55表のとおりである。
(2) 資産及び負債・資本の状況
 50年度末における貸借対照表の概要は第2-2-56表のとおりである。
 なお,本年度においては,設備投資資金の一部に充てるため,初の国内社債(一般担保付社債30億円)の発行及び1/4増資(資本金132億円→165億円)を行った。

第2-2-55表 国際電電の収支状況の推移

第2-2-56表 国際電電の貸借対照表(51年3月31日現在)
 

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