昭和51年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

1 陸上同軸ケーブル方式

 現在,我が国において使用されている同軸ケーブルは,標準同軸ケーブル(内外径2.6/9.5mm)と細心同軸ケーブル(1.2/4.4mm)に大別され,ケーブルの特性はいずれもCCITT規格によっている。
 従来,我が国における代表的アナログ伝送方式は,標準同軸ケーブルを用いた12MHz方式(伝送帯域308kHz〜12,435kHz,電話2,700ch)であったが,49年3月には,標準同軸ケーブルを用いた大容量の60MHz方式(伝送帯域4,287kHz〜61,160kHz,電話1万800ch又は1MHzテレビ電話36ch,若しくは4MHzテレビ電話9ch)が,東京-名古屋-大阪間の基幹回線に導入され,引き続き全国の基幹回線に逐次導入されている。また,60MHz方式をこえる大容量アナログ伝送方式の基礎検討も行われている。
 ディジタル伝送方式については,音声,画像,データ信号等の多様な情報を経済的かつ高品質で伝送できる多重度の高い方式が検討され,50年度には,標準同軸ケーブルを用いたPCM-100M方式(伝送速度100Mb/s,電話1,440ch,又は4MHzテレビ15ch)が実用化され,東京-横浜等3区間で商用に供されている。また,4倍の容量を持つPCM-400M方式についても,大阪-神戸間等2区間で試験が予定されている。
 

第2部第7章第6節 大容量有線伝送方式 に戻る 2 海底同軸ケーブル方式 に進む