昭和51年版 通信白書

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5 国際通信技術

(1) 国際間テレビジョン標準方式変換技術
 テレビジョン標準方式は数種類あるため,国際間のテレビジョン伝送にあたり標準方式の変換が不可欠となっている。
現在の国際間テレビジョン伝送は,衛星回線経由によりアナログ信号で行われている。国際電電では標準方式変換をアナログ信号のままで行う装置を使用している。しかしながら,ディジタル処理により変換を行えば,より安定性・保守性に優れ,小形化されるばかりでなく,極めて高品質の変換が行える装置を開発できる見通しが得られたので,ディジタル形テレビジョン標準方式変換装置を試作し,山口衛星通信所で現場試験を行った。その結果は極めて良好で,この装置を実用化するための準備が行われている。
(2) 衛星回線におけるエコー対策技術
 衛星回線経由の国際電話回線では,伝送区間が長遠なためエコー妨害が発生し,これを除去するために種々の検討が進められている。
 エコーの打消しを目的とするエコーキャンセラについては,方式検討が終り,実験装置を試作し,小形化,経済化を図ることにしている。
 

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