昭和51年版 通信白書

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9 原子周波数標準

 最近我が国でもカラーテレビジョンの多元同期,ソケット追跡ステーションの時刻同期等諸科学分野において確度の高い原子周波数標準器を必要とする範囲が多くなりつつある。このような情勢の下で電波研究所の原子周波数標準の高確度化はもちろんのこと時間及び周波数の精密計測あるいは校正法,標準の更に高精度な供給法等の開発がますます重要となってきている。
 我が国の時間及び周波数のより高精度原器として,昨年度に新設した2台の水素メーザも発振に成功し,続いて原器としての整備を行っている。それとともに,高精度実用セシウム標準器の開発のため,実験装置の試作も進めている。
 郵政省電波研究所では,経済的でしかも高精度の比較が容易にできるので,一般利用のため50年度からNHK総合(東京)とNETのTV同期パルスとカラーサブキャリアの測定を行って,TV信号の測定値を公表している。
 

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