昭和52年版 通信白書

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5 通信用電源技術

 電気通信サービスの多様化と高度化に伴う通信機器の発展は,高精度,高信頼度で大容量の通信用電力の開発を促し,また,電力機器の小形,軽量化が要求されている。
 直流供給方式については,高品質直流出力を得るため,パワトランジスタ等を使用した高効率,小形,低騒音の各種DC-DCコンバータの開発が進められている。交流供給方式については,商用電源を受電して,これを無停電,定周波,定電圧等多様な要求条件の交流出力として得るため,サイリスタ等を採用した整流装置とDC-ACインバータの組合せによる各種交流電源が実用化されつつある。
 また,通信用電力を安定に供給するため,各種の予備電源装置を設置しているが,データ通信サービス等の進展に伴い所要電力が大容量化し,従来のディーゼルエンジンでは対処し得なくなっているので,ガスタービンエンジンを用いた予備電源装置の開発を進め,10,000KVAのガスタービン発電装置が実用化されている。さらに,蓄電池については,触媒栓を用いて電槽内に発生するガスを水に還元することにより補水周期を大幅に延長した全密閉形鉛蓄電池の実験を進めている。
 

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