昭和52年版 通信白書

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8 時間及び周波数の標準

 最近,我が国でもカラーテレビジョンの多元同期,ロケット追跡ステーションの時刻同期等諸科学分野において確度の高い時間及び周波数の原子標準器を必要とする範囲が多くなりつつある。このような情勢の下で,電波研究所の原子周波数標準の高確度化はもちろんのこと時間及び周波数の精密計測あるいは校正法,標準の更に高精度な供給法等の開発がますます重要となってきている。
 我が国の時間及び周波数のより高精度原器として新設した2台の水素メーザを,昨年に引き続き原器としての整備を行っている。それとともに,高精度実用セシウム標準器の開発のため,実験装置本体部の試作を完了し,現在回路系の製作を進めている。
 さらに,郵政省電波研究所では,通信,計測,測地等の各分野からその実現を期待されている超高安定発振器の開発実用化を目途として,超伝導空胴発振器の開発に着手した。51年度は,極低温装置等の試作が行われている。
 

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