昭和53年版 通信白書

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4 郵便輸送

(1) 郵便輸送施設の現況

 郵便物の輸送は,遠距離は鉄道,航空機を主力とし,近距離及び大都市内は自動車を主力にして行っている。
 52年度末現在におけるこれら輸送施設の現況は第2-1-8表のとおりで,鉄道,自動車,航空機の三輸送機関で全体の延距離の94%を占めている。

(2) 郵便輸送施設の推移

 郵便輸送施設の推移をみると第2-1-9表のとおり自動車,航空の施設が大幅に増加している。これは,国鉄・私鉄の合理化推進により,郵便輸送に適しなくなった線路がでてきた反面,道路状況が改善されるなどのため,それぞれ自動車輸送に切り替えられたこと,及び航空便の大幅開設によるものである。

(3) 郵便輸送施設の開廃

 52年度における主な郵便輸送施設の開廃については,航空輸送で小松・札幌線(52.4.1)鹿児島・奄美諸島線の鹿児島・与論間(52.6.1)に上下各1便を開設した。
 鉄道輸送では東京・青森線の東京・仙台間上り締切り便及び東京・仙台間コンテナ便上下各1便(53.3.27)を廃止した。
 自動車輸送では東京・仙台間に東北自動車道を利用する専用自動車便上下各1便(53.3.27),熊谷・神保原間に専用自動車便上下各3便(53.3.27)を開設したほか郵便局の新設に伴う専用自動車便の調整を図った。
 船舶輸送についても高松南局の新設に伴い,阪神・高松間にフェリー船コンテナ便(上り4個,下り3個)上下各2便(52.9.26)を開設,併せて,大阪・徳島間のフェリー船コンテナ便の下り便にコンテナ1個増強し,更に,大阪・那覇間においてもフェリー船運航に伴い貨客船からフェリー船コンテナ便(53.3.16)に変更した。

第2-1-8表 郵便輸送施設の現況(52年度末現在)

第2-1-9表 郵便輸送施設の変遷(1日当たり延ベキロ程)

 

 

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