昭和53年版 通信白書

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2 磁気バブル

 磁気バブルは,不揮発性(電源が切れても情報が消失しない),高記憶密度,低消費電力のほか機械的可動部分がないなど,従来の記憶素子にない特徴を持っているため,コンピュータや電子交換機等の磁気ドラム・磯気ディスク等に代る新しいファイルメモリとして期待されている。
 電電公社においては,材料から装置にわたる研究が進められており,64Kビットのチップを用いて小形化・高信頼化を図った2Mビット磁気バブルユニットが非常災害対策用の大容量可搬形電話局装置用ファイル記憶装置として実用化されている。同チップを用いて,4Mビットの磁気バブル装置も試作されている。また,材料・回路・集積化技術の研究成果をもとに,バブル径1.5μmの256Kビットチップの試作も行われている。

 

第2部第7章第2節1 大規模集積回路 に戻る 3 パターン情報処理 に進む