昭和53年版 通信白書

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11 直交偏波による周波数の再利用

 国際通信需要の増大に対処するために,現在開発中のインテルサットV号系衛星では,4GHzと6GHzのそれぞれの周波数帯において直交する2偏波を利用して周波数の2重使用を図ることになっている。
 国際電電においては,これら直交2偏波が雨域を通過するときに生じる2偏波間識別度の劣化特性を山口衛星通信所(インド洋衛星)と茨城衛星通信所(太平洋衛星)において調査した。その結果では,インテルサットV号系衛星がインド洋上に導入される場合,山口衛星通信所では降雨による2偏波間識別度の劣化を救済する補償装置を備える必要があることが明らかとなった。
 この補償装置も現在試作中であり,インテルサット<4>-A号衛星を使用して試験装置のフィールド試験を実施すべく準備している。

 

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