昭和55年版 通信白書

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2 コードレス電話方式

 社会生活の多様化により各種の電話サービスが導入されているが,現在の電話機とローゼットを結ぶ有線部分を無線方式にするいわゆるコードレス電話に対する需要が高まってきたことから,電電公社では,公衆通信業務としての十分な品質の確保,消費電力の低減,価格の低廉化等が可能な技術開発を実施し,コードレス電話の実用化を図った。
 コードレス電話は,コードレス電話用接続装置とコードレス電話機で構成され,さらに,コードレス電話用接続装置は送信機,受信機,信号変換装置及び空中線,また,コードレス電話機は,送信機,受信機,信号変換装置,ダイヤル,送受話器及び空中線から組み立てられており,その主な諸元は第2-7-6表のとおりである。
 郵政省では,コードレス電話が公共の利益及び利便に適合しているものと認め,その需要に対処するため,新たに250MHz帯及び400MHz帯の周波数を効率的利用方策を講じた上で割り当て,55年5月から,東京23区,横浜市,名古屋市及び大阪市において,コードレス電話用無線局の開設の許可を与えることとした。今後,全国の主要都市に普及していくものと考えられている。

第2-7-6表 コードレス電話方式の概要

 

 

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