昭和55年版 通信白書

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17 レーザリモートセンシング

 電磁波の有効利用の一つとしてリモートセンシング技術の開発は,近年マイクロ波からレーザ波まで,とみに盛んに行われている。レーザを用いたリモートセンシングの場合,レーザ波の超々高周波性(1013〜1015Hz)に基づき,その測定対象物質は主に原子,分子の領域に及ぶ。
 郵政省電波研究所では,光化学スモッグ発生時に重要な役割を演ずるオゾン分子と炭酸ガスレーザとの間で生じる吸収効果を利用した差分吸収型オゾンモニタ用レーザレーダの開発研究を進めてきており,2〜3km先のオゾン濃度の遠隔測定に世界で初めて成功した。現在,より広域なオゾンモニターを目的とした飛行機とう載用小型レーザ・オゾンモニタ装置を飛行実験を重ねつつ開発中である。

 

 

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