昭和56年版 通信白書

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第2節 郵便事業の現状

1 郵便物数の動向

 55年度の総引受郵便物数は,157億8,669万通(個)で,前年度に比べ約5億通(個),3.1%増加した。
 内国郵便物のうち通常郵便物は,56年1月20日に料金改定が行われたが,内国通常郵便物(年賀郵便物及び選挙郵便物を除く=平常信)は,年度通算では3.8%増加した。
 一方,小包郵便物は,55年10月1日の料金改定後減少し,年度通算では7.7%の減少となった。
 以下,55年度の郵便物数の主な動きを種類別にみると第2-1-1表のとおりである。
 内国通常郵便物(平常信)のうち,第一種郵便物は,全体の郵便物数の伸びを上回り,5.0%増加した。また,料金が据え置かれた郵便書簡は,56年1月以降大幅に増加し,年度通算でも3.1%と46年度以来の増加となった。
 第二種郵便物は,52年度以来大きな伸びを示していたが,料金改定率が比較的大きかったことの影響や,前年度の伸び率が大きかったことなどもあって,全体の郵便物数の伸びより低い2.6%の増加にとどまった。
 書留通常郵便物は3.3%増加した。書留通常の内訳をみてみると,一般書留は0.6%減少したが,41年度に取扱いが始まってから毎年増加してきた簡易書留は9.8%増加し,書留に占める割合は,当初は10%程度であったものが,55年度では約40%に達した。なお,一般書留のうち現金書留は,50年度の9,900万通をピークとして,その後は減少傾向が続いているが,本年度も0.8%の減少となった。
 次に内国小包郵便物は,55年10月1日からの料金改定の影響もあって7.7%減少した。小包郵便物を一般小包と書籍小包とに分けてみると,一般小包は8.7%減少し,このところ毎年度大きな伸びを続けていた書籍小包も5.6%の減少となった。
 年賀郵便物は,3.1%増加した。
 選挙郵便物は,53.0%減少した。55年度は,衆議院議員総選挙,参議院議員通常選挙が行われたが,54年度は,衆議院議員総選挙に加えて統一地方選挙等があり,伸び率が大きかったこともあって,55年度は大幅な減少となった。
 外国(差立)郵便物は,6.4%増加と順調な伸びを示した。

第2-1-1表 55年度総引受郵便物数

 

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