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2 司法省・AT&T反トラスト訴訟の和解 米国司法省は,1974年11月,AT&T,ウェスタン・エレクトリック社(WE)及びベル電話研究所を反トラスト法違反のかどでワシントンD.C.連邦地方裁判所に提訴した。司法省は,この訴訟でベル・システムからの”WEの分離,AT&T長距離回線部門とベル系電話運用会社(BOC′s)の分離及びベル電話研究所の分離を求めた。その後,司法省・AT&T間で激しい法廷闘争が行われ,1981年1月から公判が開始されるとともに,議会での通信法改正の動きや政府からの訴訟取下げ要求等から,両者間で和解の動きがみられたが,上院の81年通信法案が可決された後,司法省は和解の意向を撤回した。
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