昭和57年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

11 40GHz以上の電波利用の研究

40GHz以上の周波数帯における電波伝搬では,大気中の酸素や水蒸気による吸収とともに,降雨による減衰を考慮する必要がある。特に降雨による減衰は,40GHz以上の周波数の電波全域にわたって著しく大きく,この周波数帯利用の開発の大きな制約となっている。このため,ミリ波帯電波の降雨強度,降雨粒径分布との関係において解明し,降雨減衰特性を把握するとともに,これら雨のパラメータから,ミリ波電波の降雨減衰を予測する方法を開発することが重要な課題となっている。
これらの研究を推進するため,52年度から7か年計画で,40GHz以上の周波数帯における伝搬実験を実施しており,56年度は,ミリ波帯電波伝搬実験装置,雨量計ネットワーク,降雨粒径分布測定装置等を含む実験システムを運用するとともに,これまでの成果をとりまとめて,国際無線通信諮問委員会(CCIR)第5研究委員会(SG5)最終会議に報告し,同委員会のテキストの改定に役立てた。

 

10 サイトダイバシティ に戻る 12 高精度測位技術の研究開発 に進む