昭和57年版 通信白書

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第6節 データ通信システム

1 データ交換網

データ通信の発展に伴い,ディジタル情報を経済的に高品質,高速で任意の相手と交換したいという需要が年々高まっている。
これに対し,電電公社では54年12月から回線交換サービスを4都市で開始し,55年7月からパケット交換サービスを7都市で開始した。サービス提供地域の拡大に対する利用者要望に応えるため,57年3月には回線交換サービスを19都市に,パケット交換サービスを30都市に拡大した。また,新しいサービスとして,パケット交換サービスの端末接続手順の拡大,着信課金機能及び回線交換サービスのグループ形閉域接続機能の追加を57年6月より実施した。
国際電電においても,CCITT標準のネットワーク・プロトコルを採用した国際パケット交換システムを建設し,米国,英国,フランス,西独及びスペインとの間で,57年4月より国際公衆データ伝送(VENUS-P)サービスを開始した。また,国内パケット交換網との相互接続も57年9月より可能となった。
外国のコンピュータに蓄積されている文献情報,経営情報等のデータベースを我が国の端末から検索するための国際コンピュータ・アクセス・サービス(ICAS)は米国を対地として,55年9月から開始されているが,同サービスの欧州諸国への対地拡張が57年4月に行われた。
郵政省では,行政管理庁と協力して,行政機関が共同利用するディジタル網(行政データ網)の基礎的な研究を,55年度から開始した。この研究では,60年代での利用を想定して,通信衛星回線を用いて構築するシステムについて検討が進められている。

 

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