昭和57年版 通信白書

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7 型式検定・校正・性能試験

 無線設備の機器の性能に対して定められた技術的条件を満足するか否かを試験によって確認し,証明するとともに,製造技術の向上を図り,能率的な電波監理の遂行に寄与するものに型式検定がある。
 56年12月に,従来の中短波帯セルコール・ブイの周波数の一部改正と併せて新たに27MHz帯セルコール・ブイが検定対象に加えられた。また,57年3月から沿岸無線電話用無線機も新たに追加され,56年度の処理件数は届出件数(56件)を含め,総計257件に達した。合格率はおよそ90%である。  電子技術の急速な進展に伴い,受検機器もますます高度化,複雑化の傾向にあるので,これに対応した試験法や試験設備の改良充実はもちろんのこと試験実施要員の日常の研さん等は,今後とも更に重要である。
 他方,同年度における校正処理件数は61件に達した。無線局検査用測定器をはじめ,型式検定用,一般産業用,その他の無線測定器の校正も,無線機器の性能維持のためには欠くことのできない業務で,校正範囲の拡大と充実は,ますます重要となってきた。このほか,雑音電界強度測定器(1件)の性能試験の委託を受け,国際無線障害特別委員会(CISPR)規格による試験を実施した。

 

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