昭和58年版 通信白書

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8 型式検定・校正・性能試験

 無線設備の機器の性能に対して,定められた技術的条件を満足するか否かを試験によって確認し,証明するとともに,製造技術の向上を図り,能率的な電波監理の遂行に寄与するものに型式検定がある。
 57年度は,MCA(マルチ・チャンネル・アクセス)陸上移動局用送受信機が検定対象に加えられるとともに,400MHz帯の簡易無線機及びFM送受信機の狭帯化が実施された。同年度の処理件数は,届出件数20件を含めて総計226件に達し,合格率はおよそ90%であった。なお,58年度中に,自動レーダプロッティング機能装置が検定対象に追加される予定であり,このための準備を進めている。
 他方,57年度における校正処理件数は53件であった。無線局検査用測定器をはじめ型式検定用,その他の無線測定器の校正は,電波監理上欠くことのできない業務で,校正範囲の拡大と精度の向上はますます必要となっている。このほか雑音電界強度測定器1件の性能試験の委託を受け,国際無線障害特別委員会(CISPR)規格による試験を実施した。

 

 

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