昭和59年版 通信白書

第5章　放送及び有線放送

　第1節　概　　　況

　　1　放　　　送

　我が国の放送は，ＮＨＫと民間放送とによって行われており，放送の種類としては中波放送，短波放送，超短波放送（ＦＭ放送），テレビジョン放送，テレビジョン音声多重放送，テレビジョン文字多重放送及び衛星放送がある。
　国内放送については，昭和58年度末現在，放送事業者数はＮＨＫのほか民間放送が125社あり，これらの放送事業者が開設する放送局数は1万9，672局となっている。放送局数の内訳は中波放送局525局，短波放送局3局，超短波放送局537局，テレビジョン放送局1万2，788局，テレビジョン音声多重放送局5，613局，テレビジョン文字多重放送局206局である。また，民間放送125社の内訳はラジオ・テレビジョン兼営社36社，テレビジョン単営社66社，ラジオ単営社23社である。
　一方，国際放送は，ＮＨＫがニュース，国情紹介等を短波帯の周波数を使用して21の言語で，1日延べ37時間にわたり，18の特定の区域向けの地域向け放送（リージョナル・サービス）及び全世界向けの一般向け放送（ジェネラル・サービス）を実施している。