昭和59年版 通信白書

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2 実験用通信衛星の運用

 実験用中容量静止通信衛星(CS「さくら」)を用いた実験は53年5月15日に開始されて以来5年以上の期間にわたり,電波研究所と電電公社の緊密な連携により宇宙開発事業団の協力を得て,円滑に実施され多大な成果が収められた。
 CSは現在もなお良好に動作しており更に長期にわたって実験を継続するため,57年1月をもって衛星の南北軌道制御を停止し,衛星の燃料消費の低減を図っている。このため衛星の軌道傾斜角は年間約0.8度の割合で増大しており,57年度後半からは,このような条件における衛星の運用管制実験,搭載通信機器の特性測定実験,小型地球局用の簡易なアンテナ追尾技術に関する実験等を中心に実施している。

 

 

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