昭和59年版 通信白書

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8 テレビジョン同期放送

 テレビジョン同期放送とは,隣接する複数のテレビジョン放送局相互間で,互いの送信周波数を一致させて放送するシステムであり,従来の方式より周波数の利用効率の向上が期待できるものである。その概要は第2-7-7図のとおりである。
 方式としては,同期放送を行う局が,それぞれ独立した非常に精度の高い基準発振器を持ち,これによって双方の送信周波数が近似的な同期状態を得る独立同期方式と,同期放送を行う局が共通の参照周波数によって,送信周波数を制御する従属同期方式とがある。
 テレビジョン同期放送の実現のためには,送信周波数の安定度を±0.05Hz以内に保つ必要があること,干渉ゾーンで生じるゴーストを軽減することなどの解決すべき事項がある。
 このため,郵政省は,テレビジョン同期放送の実用化を検討中であり,58年度,各種同期方式等についての実験,受信設備の調査,位相変動調査等を実施し,それらの結果について検討を行った。

第2-7-7図 テレビジョン同期放送の概要

 

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