昭和59年版 通信白書

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10 放送衛星によるテレビジョン放送の有料方式

 有料方式は,放送視聴者が,特定の放送番組の視聴を希望し,放送事業者と対価的契約を結ぶことによって放送サービスを受ける方式である。
 有料方式は,第2―7―8図に示すように,放送信号にスクランブルをかけて送信するため,放送電波をそのままテレビジョン受像機で受信しても正常な放送受信ができない。その信号を正常な画面に復元するためには,放送電波とともに送られてくる情報を用いてスクランブルを復号する必要があるが,この情報は,不正に利用されることを防ぐため,通常暗号化される。そして,契約受信者のみがこの暗号を解くためのかぎを持つことによって,有料放送番組を正常に受信できることになる。この場合に,かぎを配布する方法やかぎの配布と結びついた料金の徴収方法等について検討する必要がある。
 BS-3による衛星放送においてこの方式を導入することを想定して,電波技術審議会で審議が行われている。

第2-7-8図 有料放送システムの概要

 

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