昭和59年版 通信白書

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3 テレテックス通信

 日本語テレテックスは,漢字等により表記された文書の伝送を効率的に行い,かつ文書作成・編集機能を持つ優れた通信手段であり,日本語ワードプロセッサに通信機能を付加したものに相当する。日本語テレテックスは,従来からのメディアであるテレックスに比べ,情報の伝送速度が速いこと(A4判数秒),使用できる文字数が多いこと(約7千字),伝送する文書がページ単位であり文書体裁が優れていることなどの特徴を有するため,オフィスにおける新しい文書通信方式として注目されている。
 日本語テレテックスの標準通信方式については,58年11月郵政省が日本語テレテックス装置推奨通信方式として告示している。この推奨通信方式は,CCITTが1980年に定めた欧文のテレテックス勧告を基に和文及び欧文について,異なるメーカの装置間でも相互に通信し得るよう標準プロトコルを電気通信審議会の技術部会の審議を経て取りまとめたものである。
 郵政省では,この推奨通信方式に準拠する日本語テレテックスの普及・発展を図るため,59年5月から6月にかけて電電公社,国際電電,通信機械工業会等関係機関の協力を得て,日本語テレテックス装置相互接続調査を実施し,各社の端末間の通信が可能なことを確認した。

 

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