昭和59年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

8 型式検定・較正・性能試験

 無線機器の型式検定は,無線設備の機器の性能に対して,定められた技術的条件を満足するか否かを試験によって確認し証明するとともに,製造技術の向上を図り能率的な電波管理の遂行に寄与するものである。
 58年度における型式検定処理件数は,届出件数5件を含めて247件に達し,合格率はおよそ85%であった。同年度の主な事項は,海上人命安全条約の改正に伴い,船舶に設置する無線航行のためのレーダーに関する無線機器型式検定規則等の一部改正が行われ,新たに自動レーダプセッティング機能装置が検定対象に加えられたため,これに対応した検定試験法を開発し,その試験を開始した。
 較正処理件数は67件であった。無線局検査用測定をはじめ,型式検定用,その他の無線測定器の較正は,電波管理上欠くことのできない業務で,較正範囲の拡大と精度の向上はますます必要となっている。このほか,国際無線障害特別委員会(CSIPR)規格による雑音電解強度測定器2件及びラジオ・ブイの機器1件の性能試験を実施した。

 

7 周波数、時刻及び時間間隔の標準 に戻る 第2部第8章第1節1 概況 に進む