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3月のテーマ

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メインテーマ:ICTによる日本の国際競争力の強化

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3月9日 (事務局コメント)
【テーマの提示、意見募集開始】
近年、日本の国際競争力が低下しているといわれています。
それは数字の上でも明らか(IMDの世界競争力年鑑では26位)です。
競争力の強化には欠かせないICT分野も、輸出額のシェアが大きく低下しています。
(総務省が発表している「ICT国際競争力指標」より)
例えば、かつて世界に先駆けてインターネットに接続するなど注目を集めた日本のケータイも、ガラパゴス化といわれる独自路線の追求とiPhoneの登場により世界における存在感を失いつつあります。
他にも、かつてマリオブラザーズやFinal Fantasy、ポケモンで世界を席巻したゲーム業界も世界市場では人気に陰りがみえてきました。
しかしながら、日本には世界から注目されているICTがあるのも事実。
アメリカに上陸したバーチャルアイドル初音ミクをはじめとするボーカロイドや、独自のコメント機能が注目されています。
ニコニコ動画、女の子向けのファッションSNSで海外ユーザー比率も非常に高いPoupeegirlなど様々な製品・サービスが注目を集めています。
また、大きな収益をあげている日本のソーシャルゲームプラットフォームも本格的に世界進出をはじめました。日本の技術力、コンテンツの文化力を持つ日本の強みを最大限に生かせるデジタルサイネージも注目されています。
日本の国際競争力を再び蘇らせるためにICTはどのように活用できるのか。ICTはどのように進化すべきなのか。
皆様の幅広いご意見をお寄せください。
【出典】
IMD世界競争力年鑑
http://www.imd.org/research/publications/wcy/World-Competitiveness-Yearbook-Results/#/
ICT国際競争力指標
http://www.soumu.go.jp/main_content/000121696.pdf
3月9日 海外の若者は、日本のコンテンツを見たいがために日本語を勉強したりすることがあるので、各ホルダーと協力して「コンテンツは無償提供」「日本語学習メニューを有料で提供(その利益をコンテンツホルダーで按分)」というしくみを作り、コンテンツ普及と収益化両方を実現してはどうでしょうか。システム維持のためのマネタイズは消して悪ではないですし、それで稼げたらまさに「日本」というコンテンツを軸にしたビジネスになります。ニュアンスとしては、海外の人には日本人を友好的な宇宙人のように見てもらったらいいのではないでしょうか(実害は及ぼさないが、とても興味深い対象として見てもらう)
3月9日 誰でも興味あることは、自分から技術・知識を習得していくと思います。
国際競争力強化をすることが目的ではなく、興味が増すような環境を提供するのが重要では無いでしょうか。
世界で最先端と言われる日本のサブカルチャー分野で活躍する人たちは、国際競争力強化の観点なんて無いと思いますし、自分の目的のために進んでいると思います。そういった点で、国が思っている思惑との温度差があるのでは無いでしょうか。
3月9日 ITを駆使したサービス等を世界に売り出すことは重要ですが、それ以上に優先すべきことは、あらゆる産業のIT化と産業の高度化です。
経済産業省が他の省庁に「ダースベイダー」と言われるように、総務省が産業横断的にIT化を促進する土台を提供する「イノベーター」になることが重要です。そのためには日本のITゼネコンではなく、最も優れたITサービスと技術者を使い、従来とは比較にならないコストで体制、制度を構築することです。
また日本は高齢化社会なので、高齢者のITリテラシーを高める量的な施策が必須です。ご年配の人が孫とメールするだけではなく、病院の予約をネットで行うようになるだけでも医療機関の負担は減り、医療の高度化のための時間と労力を確保しやすくなるでしょう。
3月10日 例えば、東京八王子市では、サイバーシルクロード構想を立ち上げ、街中でアンドロイドアプリを開発して商業化しようという「アンドロイドシティ」を目指している、と聞いております。そういった街へのインフラを強化する、地道な取り組みが必要だと思います。
3月10日 ICT利活用のポイントは、サービス間連携にあると思います。
ニコニコ動画はボーカロイドと連携し、それにTwitter が加わりスパイラルアップしました。
あるアニメは日本のスキルを結集して映像・ストーリーともに最高品質に仕上げ、ニコ動で日本含め8か国で同時放映され、絶大な支持をえています。
Twitter を始めた若い人は政治にも興味を持ち始め、メールマガジンの中には質量ともに充実し、電子書籍として読めものも出てきています。報道の透明性についても昨年来かなりブレイクスルーが感じられました。
他にも Evernote や facebook などのサービス間連携が容易になり、スマートフォンや通信インフラの充実で、(お年寄り含め)誰でも簡単に自分のICT利活用ができるベースはできつつあります。「難しい」という間違ったイメージも徐々に「どんどん簡単になっていく」という認識に変わってくれればいいんですが・・・。
今、こういうツールを楽しんで活用していない人が机上でサービスを考え予算をつけるという方法もあるのでしょう。
セキュリティや情報のキュレーターの必要性など課題もあります。
しかし、2011~12年はやはりICTにとって節目の年として、後世の歴史家から一定の評価をうけるのではないでしょうか。
3月11日 私も優れたITサービスと技術者を使い、従来とは比較にならないコストで体制、制度を構築することに賛成です。
また、高齢化社会では、もっと簡単にITサービスが提供できることが必要だと思います。私の母は77歳でパソコンはやりませんが、テレビに情報コンセントをつないだら、その範囲内で見られるインターネットの情報は見て楽しむようになりました。とくにNHKのデータオンラインはよく見ているようです。諸外国では進みつつあるネットとテレビの融合を日本でも進めれば新たな大きなビジネス市場になるのではないでしょうか。
3月12日 技術というのは、確立し普及してしまうと、袋小路に嵌ってしまうことがある。今の日本の状態は、世界より一歩先に行ってしまったがゆえに、世界の先端がさらに一歩先に進もうとしているときに取り残されつつある状態である。同じことは、過去に携帯電話でも起きている。DoCoMoのi-mode,i-Apliは、登場した時は世界の最先端の携帯電話であった。しかし、現状を見てみれば、世界がスマートフォンに進んだ時に取り残され、国産メーカーは厳しい状況になっている。テレビでも同じことが起きるだろう。いや、既に国内テレビメーカーの縮小という形で現実化している。政府は、民間の技術開発をもっと援助すべきである。このままでは、日本国内のIT業界は、海外からの競争圧力の前に崩壊してしまう。
3月12日 今の日本に必要なことは、若い技術者の感性やアイデアを生かせる体制である。IT業界やコンテンツ業界というのは、技術とアイデアと、それらを支える感性と知識が必要である。しかし、残念ながら、今の日本にはそれらを生かせていない傾向がある。知識を詰め込むべき時期に”ゆとり教育”でまともに必要な知識が詰め込まれていない。そのため、技術を支える平均的な労働者の知的水準が下がってきている。技術力の低下に拍車をかけているのが、若年層の非正規雇用化である。技術を学び、革新して新たな段階に発展させるには、若年層の雇用の安定化が必要である。日本の国際競争力を上げるには、何が必要か?ある意味単純なことである。一億に一人の天才を求めるような”ゆとり教育”をやめ、一億の秀才的技術者を求める教育水準の向上をすることで、基盤を整備する。そのうえで、20代の社会人が安心して技術を学び、その技術をベースに新たな技術を生み出していける雇用環境を整備することである。さらに追加していえば、20代の社会人が安心して結婚し子育てできるようにすることも必要である。少子化は、20代の社会人の活力が低下していることの証明である。20代の社会人の活力が、消費を盛り上げ、競争力を底上げし、日本の経済を豊かにする。高齢化社会で、高齢者を中心とした政策が行われがちであるが、20代の社会人の活力が損なわれている社会に、明日はない。
3月12日 日本人自身が、日本の持つ強み、日本人の優位性を意識して、やみくもに欧米に合わせるのでは無く、日本流をグローバルに広げるという意識が大切だと思います。
日本人は海外と言えば米国人、アジアと言えば中国人だけを意識しがちだけですが、世界には多様な文化、価値観があり、多様性という所に目を向ければ、日本的な感性は有利な筈です。
グローバルな広げ方には、スポーツの例がイメージトレーニングになるかもしれません。チョンマゲ姿に多数の外国人を受け入れている「大相撲型」、世界仕様に合わせて変化していった「柔道(JUDO)型」、海外発を日本流の「野球道」にして米国を凌いだ「野球型」、欧州式を取り入れて地域密着のJリーグをつくった「サッカー型」ICTを活かしたグローバルな展開にも様々な方法論から、その企業や商品、プロジェクトに合ったものを選んでいけば良いと思います。
3月12日 日本の国際競争力を再び蘇らせるためには、20代の若者の活力を蘇らせる必要がある。SNSにしても、アニメ/コミックにしても、いずれも、ポップカルチャーに分類される若者文化の果実である。新しい文化や技術というものは、ポップカルチャーの中から生まれてくる。そのためには、20代の若者が安心して稼ぐことができる環境が必要である。20代の若者に十分な収入があれば、新しい家電の購入や、ソフトの購入が増加し、景気も良くなるだろう。また、20代の若者に十分な収入があれば、結婚の早期化や少子化にも歯止めなども期待できる。そのためには何が必要か?バブル期に導入された低賃金な非正規雇用を禁止することも一つの解である。消費が活発でお金を使いたい世代が、十分に稼げていないことが、日本の国際競争力を低下させている根本原因ではないかと思う。
3月12日 日本の文化やコンテンツの魅力を基軸としたICTだけではなく、社会インフラと近い関係にあるシステムを英語化するなど国際対応して、国際的に展開することを支援してはどうでしょうか?
日本の強みは、優れた社会システムにあると思います。土木・水道・交通などの社会インフラを支えるシステムは、他国と比較しても非常に優れた部分が多いと思います。
これまで日本では国策としてICTに多くの予算を投下してきました。その過程で良いもの・悪いもの含めて多くのシステムが構築され、それなりのノウハウが...残っているはずです。
たとえば、地方自治体へ10件以上導入実績があるようなシステムであれば、海外へ展開しても十分な競争力がある可能性がありますが、一方で、中小企業は財務的な体力も弱く、また英語ができる人材が不足していることも事実です。
こうした優れたシステムを国際化対応する、または、海外用のプロモーションに予算を付け、支援することで競争力を強化できるのではないでしょうか?
逆の事例では、九州の地方自治体のシステムを韓国の企業が受注している事例を聞いています。これが可能であれば、日本の企業が海外の自治体のシステムを構築していくことも十分に可能性があります。
最近話題のEVも電気スタンドなど社会インフラとセットでデファクトスタンダードを取っていくという戦略でしのぎを削っていますが、社会インフラ系のシステムは、一旦構築されれば中長期的に予算がつく上に、簡単には変更されません。
新たなものを作ることばかりではなく、作ってきたものを”育てる”発想”で、短期的に爆発ヒットはしなくとも、じわじわと中長期で継続的に伸びていくような戦略的施策が求められるのではないでしょうか。
3月12日 ?ICTで国際競争力をと言うのであれば、半ば強制的に自治体や教育機関にICTアドバイザーをはじめとする宣教師を送り込み競争力強化につながる施策や教育を行うことです。企業の努力ではどうしようもないくらい行政や教育分野が硬直化しています。最も保守的な所からICTで変革することがこの国の未来を変えると思います。アニメも自動車もITも実は突出した才能におんぶにだっこで発展しただけのことです。日本人すべてが競争力を持ったわけではありません。底辺の底上げ、層を厚くする事が重要です。
3月12日 国際競争力の付け方も従来型から脱却する時が既に来ているはず。
韓国モデルに象徴されるような官民一体となった進出攻勢。
企業進出は国家の命題。
そうなれば国が持つコンテンツ=文化をも武器にする。
... そのためには一省庁が頑張ってもダメ。
あらゆる省庁の武器をフルに使わなければいけない。
ICTは今や国家の根幹であるのに、未だに総務省の発言力が弱いのもいけない。
もっと横断的に、恐れずに食い込んでいって欲しい。
日本は模倣から始め、オンリーワンを作り出してきた。
慣例なんか関係ない。
どんどん模倣して、試行錯誤して、オリジナルに昇華すればいい。
機械論ではなく、生命論だ。
そのために国には「はじめて」のものを大いに推奨して欲しい。
「初輸入のモデル」や「業界の非常識モデル」などだ。
国が見つけてきて、なり手を募集するくらいの実行力も国になければダメだ。
それ以上に愛国心。
この国が好きでなければいけない。
まして、その気持ちがない人間は国家公務員になってはいけない。
良い言葉ではないかも知れないが「お国のために!」が必要。
それが公に務める者の定めと思う。
愛社心と一緒。
みんなで明るい未来をつくりましょう!!
3月13日 震災では、水、食料、情報と言われていました。情報インフラについては、都会は整ってきましたが、中山間地域はまだまだです。特に公共公益施設は、100%無線LANが使えるようにしておけば、普段は観光で使い、災害時に安否確認、緊急通報に使えるのではないでしょうか
3月14日 人情報保護を建前として、行政機関の横の連携が遅々として進まない。マイナンバーの導入でDBのキーは共通化できたとしても、それは入り口に過ぎない。民間と行政間の連携は、さらにハードルが高い。せめて、行政機関の横の連携を密にすることで、税制面で正直者が馬鹿を見ない社会や、社会福祉面で孤独死が回避できる社会にできるシステムを構築して欲しいものである。
3月14日 ICTで国際競争力を上げるというのであれば、ICTで行政機関間の横の連携を高めることで、行政および税制に関するコストを削減すべきである。今の日本は、景気対策を行っても、波及効果として民間投資に向かうべき資金が国債の購入費用に化けてしまっているため、国債残高が増えるばかりで、一向に景気が良くならない。政府は、ICTによる行政の効率化と、それに伴う公務員の戦略的な再配置や人員削減で、赤字国債を解消すべきである。
3月14日 日本という場の競争力と、日本企業の競争力のどちらを重視するか。それによっても対応法が異なりますよね。
3月15日 (事務局コメント)
「みんなで考える情報通信白書」事務局です。ページ開設?以降、とても充実したコメントを多数お寄せいただき、本?当にありがとうございます。
全体として、ICTによるイノベーションを活性化するた?め、新しいことに積極的に取り組むべきというご意見と、?そのためには教育や行政など「イノベーティブな場や環境?を作る」取り組みが重要だというご意見があると思います?。
そこで、次の2つをサブテーマとして、簡単なノートを出?しますので、それぞれのサブテーマに対するコメントをお?願いします。
1)ICTを活かした「イノベーティブ日本」を作るには??
(日本という場の競争力を高めるための方策など)
2)日本企業にとって、ICTによるビジネスチャンスは?どこにある?
もちろん、この「ICTを日本の国際競争力強化につなげ?るには」にも引き続きコメントをお願いします。
「みんなで考える情報通信白書」は、おかげさまで多くの?方々から「いいね!」をいただいています。まだコメント?いただいていない方々からのコメントもお待ちしています?!
3月16日 ICTをイノベーティブに活用するためには、情報公開のシステム化が大切だと考えます。それはハードだけでなく法律で制度化し、情報を出さない事が違法となる環境を整備することです。技術の変革は新技術の開発によるものが大きいと思いますが、社会の変革にはあらゆる情報(行政情報から地域情報、福祉教育から産業情報など)がアクセスしやすく公開されることが重要です。国民すべてがスキルなしでも必要な情報にアクセスできる事が新しい社会をつくる礎となるからです。それと同時に個人、企業、団体の情報発信力と受信環境の整備による情報格差の是正が行われることです。 かつて日本の成長力は、低い労働コストに加え勤勉さと奉仕精神、開発者たちの不屈の精神から生み出されたと思います。それらが無くなりつつある今は、情報共有の高密度化による開発能力の向上がカギになると思います。
3月18日 製品の利用の体験の効用を高めるためには、使用感などに関するフィードバックが循環していくことが非常に重要です。輸出品のローカライズにしても、日本国内向け製品の改善にしても、商品形態に対する反応を多量に引き出す仕組みをつくり、また人的コストもしくは情報処理コストをある程度かけて良質なフィードバックを抽出し、プライオリティをつけて製品に反映していくことが期待されます。たとえば日本の匿名掲示板は非常に強度の高いフィードバックメディアであり、存分に活用されるべきでしょう。このプロセスを通して、「供給者だけでなくユーザにも学習が必要な製品」における「(製品の効用の)学習」もおこなわれるといえます。
3月18日 ちょっと抽象度が高めな印象を書くと:
これまでわたしたちが創り、育ててきた「モノ(IP含む)」への愛着は強く、大きな自尊心があることがわかった。そして、それらを今以上に広い層の人々に触れてほしいという意向が強いということが改めて感じた。興味深いのはそれらの感覚を語るとき、隣接するモノやコトと弁別することで自分自身を定義していきたいという衝動が見え隠れする点だ。
ICTを用いるということは「境界の無効化」が前提となり、それゆえに創発する価値が大きいことを期待されるわけだが、そのこと(境界の無効化)自体の取り扱いに不安を感じる、あるいは既存の関係性の下で受容の違いが露見することに違和感を感じることが多くありそうだ。この点をよく理解しておかないと、積極的な国際競争力の樹立というアクションそのものの成立に疑問を持つ節も生じるのではないかと感じた。
また、企業の壁や個人情報保護といった既存の「常識」に対する疑問、そして諦観に近い感情もうかがえることが多かった。その解決を国やGoogleといった巨大なパワーを持つにいたった企業などに任せるという議論は多くあったが、すべてお任せができるわけでもなく、具体的な在り方については結論の落としどころがまだ見えておらず、不安という印象も得た。
3月18日 国際競争力強化といってもいろいろパターンがあると思います。
・すでにグローバル市場を獲得している企業の収益をさらに高める
・グローバル市場に進出していない企業が、その強みを生かした形で海外展開に進出する。
・グローバル市場を前提に新サービス、商品を創出する企業ができ、ネットなどでサービスを始める。
・個人の、あるいは小規模な団体によるマニファクチャが世界的支持を得る。
それぞれ、一部成功している企業や個人はあるものの、突然変異的なもので、成功パターンが見いだせていない感があります。
いずれにしても、日本人の真面目な気質が、海外展開に向けて必要なダイナミックな判断を阻害しているのではないでしょうか。日本が持つ能力をどのように適用すれば国際市場に通用するか、競争力になるのかをもっと気楽に柔軟にとらえてやってみて、それに対して鷹揚に受け止める環境が整備されれば、日本発の国際進出は増やせるのではないでしょうか。
例えば、日本には、通信放送融合法体系など、世界的にも進んだ法制度がすでに導入されていますので、ICTにおいては、この分野のサービスやアプリケーションを、グローバル市場を前提に育成することが世界に類のない先端サービスの開発に結びつくのではないかと考えます。
3月18日 ?1.ICT人材の使い方を考える
開発者、マーケターの間でコーディネートする人材がうまく配置されていないのではないか(ICT以外のハイテク産業も含む。)。新興国開拓に「くそまじめなエリート」だけではなく、「いい加減なやつ」も送り込めないものか→後者が苦手そうな語学は通訳でカバーしてやる。
2.もっと中長期の目線を
例えば「30年継続させるサービス」をどう構築するかといった問題を制度や技術を合わせてもっと真剣に考えるべきでは。ニーズは「探す」だけでなく「育てる」ことも必要で、ここにもリソースを投じる必要があるといった意識を広く社会に醸成できないものか。
3.みんながハッピーになるということとは
例えば「通信と放送の融合」のような、新しい分野で新しいサービスを開発、実現していく際、プレーヤー間の利害が衝突する場合に、どのように調停していくべきかの方法論やケースをもっと集めてはどうか。
3月18日 ICTに限らずだが、日本は日本が得意なことを今一度精査して、それから対策を考えるという事をもう一度整理しながらまとめたほうが良い。日本は特に自国の技術が細分化され、全てを把握したような団体や書物がない。白書であっても細分化され、全体を把握しているものがない現状がある。また、それらの技術をどのように海外に輸出したり、ローカライズをしながら競争力を生み出すのかという考えに至っていないように感じた。その反面、イノベーションなおどの欧米諸国の発想が輸入され、それらに振り回されているきらいがある。日本はもう一度自国を見直すところから始めるのが最も国際競争力を産み出せると考える。
3月18日 日本で成功したモデルが海外で通用するとは限らない(勿論成功する場合もあるが)ので、国際競争力強化に関して言えば、「初めからグローバルを見据えたプロダクト(サービス)デザイン」を行なうことが必要なのではないかと考えています。そのために活用すべき技術は多くあると思いますが、世界中のユーザーを相手に何かアクションを起こそうとする時、そのコスト、時間等の効率性ゆえにICTは活用できます。一方で、先端プロダクトやサービスの話をすると必ず「ICTリテラシーの高低」の話が阻害理由の一つとして挙げられることが多い印象を持っています。然して、国際競争力強化のためには、まずそこに横たわっている「ICTリテラシー」問題の解決に取り組むべきなのではないでしょうか。
3月18日 拙い意見ですが、日本の国際競争力を高めるという点での新聞社の今後の役割について個人的意見。対外情報発信でなく対外情報受信をする組織改革や部署拠点の新設、もしくはベンチャー、人材獲得、情報共有が必要。そこから総合的な海外データベースを構築し提供。メーカーやサービス企業の経営企画の方などから、海外情報のニーズが出て来ているため。特に定量かつ扱いやすいマクロ情報や海外企業情報。海外の意味も東欧や北欧など、これまでより更に範囲が広いもの。新聞社単独で行うよりは様々な産学官の人材を集めて、集まった企業の出資が望ましいのでは。
3月18日 時代の変化に適応してエコシステムを組み立て直すには様々な既存の資源にアクセスでき、過去のシガラミに縛られない自由な発想が必要となる。競争政策、消費者保護(特にプライバシー分野)など市場の公正性を担保しつつ、国際ルールに対する発言権を確保し、雇用の流動性を確保する必要がある。過剰な保護は資源を非効率な環境に引き留めることに繋がりかねない。
国際競争力というと日本で閉じている印象を受けるが、もはや市場もサプライチェーンもグローバル化している中で、最初から国境を越えた発想を持たなければグローバルな競争で生き残ることは難しい。持続的に反映するためにも、日本企業も世界中のサプライヤーや工場、人材に支えられなければ立ちいかない時代である。ひとことに国際競争力といっても、立地・人材・資本など、それぞれの側面で日本に閉じることなく、世界から頼られる存在であり続け、文化に対する影響を発揮できるよう繁栄するためにどうすべきか考える必要がある。
3月18日 役割分担の基礎条件が変わっても、役割分担そのものは見直されない。変化がコストになるから。だったら、なるべく最初から大きく括り込んで、分担はなるたけ明示的な条件に対する関数として設定する。それがベストミックスを生み出す。スマートなあり方。という考えはやはり堅持したい。
組織について、例えば、指導業/管理業は現場作業の経験者と出自からは二元化せず流動性を担保すべきだし、これは確実に個人の能力向上と組織の効率性向上にはなると思う。やはりSIerがプログラムのコーディングイメージや具体的な挙動について見通しが付かないのはおかしい。web系・クラウド技術の面からすでにそういうメッセージは市場に発せられているとの意見があったが、業界や国家主催の試験で方向性をハッキリ打ち出すか、いっそもっと新しい業態の成長を促すか。
技術について、例えば「放送・通信連携インフラ」(スマートキャスト(の次?))は面白い(放送でIPのブロードキャスト、マルチキャストをエミュレートし、放送送受信機器の帯域調整を含む操作をIP経由で行う)のではないか。もちろん、現状では無理があるが、将来的には、帯域利用における放送と通信の調整をスマートにできる可能性があるかもしれない。ただ、こういうインフラレベルのことを国内だけでやると機器面でガラパゴス化しやすい(機器コストが上がる、対応しない機器がたくさんでる)から、エミュれーティブな仕組みを作って、海外とは通常のIP通信、放送との「API」を切って、みたいにしてやっていくか?もちろんこれが「しくみ」であるだけに、①海外に出せるか(出せればガラパゴスではなくなる)、②海外の何かを請け負えるか(ガラパゴスでもそれを乗り越えるレントをとれるかもしれない)すれば国際競争力の向上には資するかもしれない。
裏返せば、国際競争力強化の鍵は国内の構造(人材を含む)流動化と、グローバル市場に対するアプローチの積極性にあり、別に法制度が絶対的な阻害要因ではないし、日本に蓄積された技術にあるわけでもない(仮にあってもその調達は可能)とは思う。
抽象論は口頭で述べたので、もう少し具体的な例にちょっとだけ踏み込んでみた。
3月18日 昨日3月17日、文部科学省主催のネット安全安心 全国推進フォーラムがありました。日々、進化するネット社会から子どもを守るためにどうするかを考えるフォーラムです。昨年から新学習指導要領により小中高で「情報教育」が始まりました。子ども達の使用状況に大人達がついていけない現状があります。また、情報だけではなく、子どもたちと向き合う大人の問題が根源にあります。子どもたちが悩んだときに誰に相談するかをみても歴然です。親や先生ではなく、ネットで相談しています。情報とどう向き合って生きていくのか、育てていくのか、情報社会における根源の課題があります。私は、年に20回位、小中高でネット安全・安心使用の講座をおこなっていますので、現状と課題が良く見えています。これからも、社会の絆、家族の絆の視点から情報を捉えて、訴えていきます。
3月22日 全国の郵便局ネットワークとかコンビニとかリアルな地域拠点も組み合わせた形で、携帯やスマホ、PCともつながるICTを活用した防災ネットワークインフラができないものでしょうか。整備には時間やそれなりのコストもかかると思われますが、その上でそのネットワークを基盤に遠隔医療とか、物品の販売とかも乗せられれば、成長にも資するのではと、素人考えで思うのですが。

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3月9日 (事務局コメント)
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近年、日本の国際競争力が低下しているといわれています。
それは数字の上でも明らか(IMDの世界競争力年鑑では26位)です。
競争力の強化には欠かせないICT分野も、輸出額のシェアが大きく低下しています。
(総務省が発表している「ICT国際競争力指標」より)
例えば、かつて世界に先駆けてインターネットに接続するなど注目を集めた日本のケータイも、ガラパゴス化といわれる独自路線の追求とiPhoneの登場により世界における存在感を失いつつあります。
他にも、かつてマリオブラザーズやFinal Fantasy、ポケモンで世界を席巻したゲーム業界も世界市場では人気に陰りがみえてきました。
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また、大きな収益をあげている日本のソーシャルゲームプラットフォームも本格的に世界進出をはじめました。日本の技術力、コンテンツの文化力を持つ日本の強みを最大限に生かせるデジタルサイネージも注目されています。
日本の国際競争力を再び蘇らせるためにICTはどのように活用できるのか。ICTはどのように進化すべきなのか。
皆様の幅広いご意見をお寄せください。
【出典】
IMD世界競争力年鑑
http://www.imd.org/research/publications/wcy/World-Competitiveness-Yearbook-Results/#/
ICT国際競争力指標
http://www.soumu.go.jp/main_content/000121696.pdf
3月9日 海外でビジネスを行うための情報がなかなか得にくいのもたしかなので、ICT部門の海外マーケットニーズ(ソフトウェアやデジタル広告、プラットフォームサービスに対する)や、成功例・失敗例が検索できるデータベースがあると、いろんなスタートアップから大企業まで活用することになるのではないでしょうか。
3月14日 初音ミク、ニコ動などを見ていると、次の芽がふくらんできているようにも思えるのですが・・・
3月15日 (事務局コメント)
Facebookでは、アニメ、動画配信、スマートフォンなどの身近なサービスに関するご意見がありました。 皆さまが日頃利用しているサービスや身近なコンテンツの中にも日本独自のものがあり、それらを日本発として広めて行くことも重要と思われますので、身近な視点からもご意見をお待ちしております。
3月16日 (事務局コメント)
かわいい(kawaii)という言葉が世界に広がったように、かわいらしい日本の絵文字も受けていますね。 絵文字はコミュニケーションツールであって、ICTのCはコミュニケーションですので、生活や文化の視点からも、幅広く自由なご意見をご意見をお寄せください。
3月19日 ありきたりですが「日本語」そのものが日本発の需要なコンテンツだと思います。YouTubeや漫画で日本語を学んでいる人も多いとか。日本語のまま海外発信&販売ができたら日本のクリエイターもやりやすいでしょうね。
3月19日 (事務局コメント)
コメントありがとうございます。日本語(もしくは漢字)は 欧米の方にはクールに見えるのでしょうね。 文化や娯楽を収益で語るのは必ずしも良いとは思いませんが、漫画は実力に合ったグローバル収益に結びついていない日本のコンテンツの代表格だと思います。
3月21日 コメントに「イイネ!」できないのが残念ですが,「日本語」がコンテンツとして重要,というのは重要な視点ですね.言語はバリアなだけではなくて,コンテンツを生み出す素ですし

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