入間市における工場騒音被害責任裁定申請事件

　平成21年11月20日、埼玉県入間市の住民2人が、発熱材等製造会社が操業する工場から発生する騒音により、体調不良及び自律神経の失調などの健康被害が生じたとして、被申請人である上記製造会社、同工場建物所有者及び同工場建物の賃貸借契約を仲介した不動産会社に対し、連帯して損害賠償金合計807万円の支払を求めたものである。

　公害等調整委員会は、本申請受付後、直ちに裁定委員会を設け、5回の審問期日（2回の現地期日を含む。）を開催するとともに、平成22年6月23日、騒音等と健康被害との因果関係に関する専門的事項を調査するために必要な専門委員1人を選任したほか、現地調査、申請人ら本人及び被申請人会社代表者等の本人尋問を実施するなど、手続を進めた結果、平成23年11月28日、本件申請を棄却するとの裁定を行い、本事件は終結した。

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