名古屋市における鉄道等からの騒音被害責任裁定申請事件(平成23年(セ)第9号事件)
事件の概要
平成23年7月22日、愛知県名古屋市の住民4人から、名古屋市、名古屋高速道路公社及び鉄道会社3社を相手方(被申請人)として責任裁定を求める申請がありました。
申請の内容は以下のとおりです。申請人らの経営又は勤務するガソリンスタンドの近くで、被申請人らが管理等を行う市道と鉄道線路の鉄橋、高速道路高架により、鉄道騒音等が増幅されることにより、申請人らは、列車が走行するたびに異常な騒音、振動に悩まされ、頭痛、めまい、睡眠障害などによる精神的苦痛を受けているとして、被申請人らに対し、連帯して、申請人1人当たり損害賠償金500万円等の支払を求めるものです。
事件の処理経過
公害等調整委員会は、本申請受付後、直ちに裁定委員会を設け、2回の現地審問期日を開催するとともに、平成24年1月20日、鉄道及び道路からの騒音、振動に関する専門的事項を調査するために必要な専門委員1人を選任したほか、現地調査等、申請人本人尋問を実施するなど手続を進めた結果、平成25年11月5日、本件申請を一部認容するとの裁定を行い、本事件は終結しました。
裁定書
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