平和女神像

基本情報

所在 薬師公園
住所 岩手県釜石市大町(JR釜石駅 徒歩15分)
連絡先 釜石市 産業振興部 観光交流課 0193-22-2111(代表)
建立者 釜石市
建立年 昭和29年

※H22.11発行「平成22年度 全国戦災史実調査報告書」より
(調査時期H22.7〜10月/情報提供元は、釜石市)

施設の写真

平和女神像

平和像

説明プレート

説明文

平和像


  釜石市として、公の立場から釜石永遠の平和を祈念するた
めに、平和像の建立が昭和二十七年(一九五二)から計画さ
れ、沢田元釜石市長は市の予算に計上、平和像を薬師山上に
建立することになった。

  平和像は、盛岡短期大学堀江赴氏に依頼して製作したもの
であった。当初は平和観音像ということであったが、結局は
「平和女神像」として昭和二十九年(一九五四)完成をみた。

  建立場所になった薬師山上は、戦前より戦死者のための
忠魂碑が建立されてある場所で、釜石市街を一望にできる台地
で、広場になっているところから、はやくから市民の憩いの
場所でもあった。

  第二次の艦砲射撃時には、山頂は高射砲陣地になったため、
熾烈な砲弾を浴び、翌日のグラマン(戦闘機)による機銃掃射
においても、高射砲陣地からの対空射撃と、艦載機との彼我の
応戦は釜石における最も激しい戦いであった。そのときに、
忠魂碑(砲弾形の塔)が倒れ落ち、その碑の下敷きになって死亡
した犠牲者もあったのであるが、その地に平和の女神像を建立
し、戦死戦災者の慰霊と釜石平和を祈念するのには、もっとも
ふさわしい場所であった。

釜石艦砲戦災誌より
平成二十一年三月 釜石市

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