(1) 事務局から、平成21年度末に中期目標期間が終了する法人の新中期目標(案)等について説明が行われた後に、質疑応答が行われた。質疑等の概要は以下のとおり。
○ 中期目標が中期計画を実行することにより達成できるのかというところが見えない。中期目標をどのように達成するのかということを書いたものが中期計画であるため、中期計画についても具体化、定量化の観点から議論するよう各府省評価委員会に強く要請すべきではないか。
○ 中期目標の達成を測る指標が記載されていない。中期計画は中期目標を達成するためのアクションプランに近いと思うが、中期目標・中期計画を議論する視点があいまい。中期目標・中期計画の在り方について前向きな意見を述べることにより検討を要請できないか。
(2) 事務局から、役員の退職金に係る業績勘案率についての説明があり、その後審議が行われた。その結果、案のとおり了承された。意見等の概要は以下のとおり。
○ 放射線医学総合研究所の監事について、研究費の不正使用という点では会計や経理に関連が大きいように思われるが、監事の職責と不祥事の内容との関連性はどのようになっているのか。
○ 水資源機構における不祥事の内容と監事の職責にはどのような関連性があるのか。
○ 不祥事が起きた場合の共通の考え方・基準を持っていなければ、今後政独委として判断のずれが起こる可能性があるのではないか。
○ 放射線医学総合研究所の監事の業績勘案率が0.9で、水資源機構の監事の業績勘案率が1.0ということの違いはどこにあるのか。
○ 独立行政法人の監事監査の範囲と監事の責任について、統一的な認識を持って判断していく必要があるのではないか。
○ 監事の職責について、監事は組織全体に及ぶような不祥事には責任があって、組織の中の一部署の不祥事には責任がないと考えてもよいのか。
○ 監事の職責は組織全般に及ぶということもあるが、実際上は限界があるのではないか。監事も様々な部署を監査して回っているが、すべてについて監査することはできない。組織的に行われた不祥事は法人全体の問題であるが、監査の有無や発見の可否にかかわらず、あらゆる不祥事について監事は責任を負うというのはいかがなものか。
○ 今回の業績勘案率の結論自体に異を唱えるわけではないが、類似した業務を抱えている法人の業務を評価する際に横ぐしを通した評価ができるようにしていくことを検討する必要があるのではないか。
(3) 樫谷独立行政法人評価分科会長代理(独立行政法人における内部統制と評価に関する研究会座長)から、独立行政法人における内部統制と評価に関する研究会について報告が行われた。
(4) 事務局から、今後のスケジュール等について説明が行われた。
以上
(文責:総務省行政評価局独立行政法人第一担当室)