国際交流の推進

行政相談とオンブズマン制度

 オンブズマン制度は、19世紀初めにスウェーデンにおいて初めて設置された制度で、高い識見と権威を備えた第三者(オンブズマン)が、国民の行政に対する苦情を受け付け、中立的な立場からその原因を究明し、是正措置を勧告することにより、簡易迅速に問題を解決するものです。第2次世界大戦後、ヨーロッパを始め世界各国に設立され、行政苦情救済の仕組みとして、広く普及しています。

 総務省の行政相談は、我が国の政治的、社会的風土の中で発展してきた独自の行政苦情救済制度です。行政評価局、行政相談委員及び行政苦情救済推進会議の三者が一体となり、我が国の実情に即したオンブズマン機能を果たしているとして、国際的なオンブズマンの組織である国際オンブズマン協会(IOI)別ウィンドウで開きますアジア・オンブズマン協会(AOA)別ウィンドウで開きますから評価されています。

国際交流活動

行政評価局の国際交流活動は、1992(平成4)年10月にオーストリアで開催された第5回国際オンブズマン協会(IOI)世界会議にオブザーバー参加したことを契機に始まりました。
以降、行政評価局は、国際オンブズマン協会及びアジア・オンブズマン協会(AOA)への加盟などを通じて諸外国のオンブズマンと交流を図り、総務省の行政相談及び行政相談委員制度を広く海外に発信するとともに、行政苦情救済の現状や課題に関する情報や知見の共有などを行っています。
こうした多国間の交流に加え、ベトナム、イラン、ウズベキスタン及びタイ王国のオンブズマン機関とそれぞれ二国間協力の覚書を締結し、大臣等ハイレベルな交流のほか、実務研修等による技術協力を行っています。

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