二国間協力・二国間交流

 行政評価局は、国際オンブズマン協会(IOI)やアジア・オンブズマン協会(AOA)での多国間での活動のほか、総務省の行政相談制度や行政相談委員制度に高い関心を持つ国々と協力の覚書を締結し、研修やセミナーの開催などを通じた二国間の交流を進めています。

 2013年(平成25年)には、ベトナムの国家監察省と「行政苦情救済分野における協力の覚書」を締結し、大臣級の交流、研修やセミナー等の技術支援を行っています。

 これに加え、2016年(平成28年)11月にはイランの総合監察機構と、2017年(平成29年)11月にはウズベキスタンの議会人権オンブズマンと、そして2018年(平成30年)11月にはタイのオンブズマンと新たに協力の覚書を締結しました。

ベトナム国家監察省との交流

 ベトナム国家監察省(Government Inspectorate of Vietnam)は、中央省庁の一つとして、行政の監察・監視、行政に関する苦情・告発の処理及び汚職防止に取り組んでおり、2005年(平成17年)から、アジア・オンブズマン協会の会員となっています。

 急激な経済成長を遂げているベトナムでは、近年、国民からの行政への苦情が年々増加しており、その苦情対応能力の向上が大きな課題となっています。そこで、国家監察省から、総務省行政評価局に対し、行政相談を中心とした行政苦情救済分野における2国間協力について申し入れがあり、2013年(平成25年)4月、協力の覚書を取り交わしました。

 他方、国家監察省は、この分野における技術協力を国際協力機構(JICA)に要請し、「行政苦情対応能力強化研修」という3年間の研修プロジェクトの実施が決定しました。

 行政評価局は、その研修プロジェクト実施機関として、ベトナム国家監察省への協力を進めています。

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ベトナム国家監察省副総監による表敬(2019年3月)
鈴木総務副大臣とベトナム国家監察省一行
中央右:鈴木副大臣、中央左:ミン副総監
ベトナム国家監察省との交流
2012年11月 法務部長一行来日
2013年4月 ルオン副監察総監(副大臣)一行来日 覚書署名式
2013年7月 坂本哲志総務副大臣訪越
2014年4月 チャイン監察総監(大臣)一行来日
シンポジウム開催(於:同志社大学)
2014年12月 JICA行政苦情対応能力強化研修(第1年度) 15名参加
2015年4月 ハオ首席副監察総監(副大臣)一行来日
2015年8月 武藤容治総務大臣政務官訪越
2015年9月 JICA行政苦情対応能力強化研修(第2年度) 14名参加
2016年4月 チャイン監察総監(大臣)一行来日
2016年10月 JICA行政苦情対応能力強化研修(第3年度)
10月14日10月19日) 14名参加
2017年9月 GIV部局長級研修(20名)
2017年12月 フアン副監察総監(副大臣)一行来日
2018年8月 カイ監察総監(大臣)一行来日(8名)
2018年12月 GIV副部局長級研修(28名)
2019年3月 ミン副監察総監(副大臣)一行来日(7名)

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イラン・イスラム共和国 総合監察機構との交流

 イラン総合監察機構(General Inspectorate Organization)は、同国の司法府の下に設置され、政府機関の監察と監視、苦情の処理等のオンブズマン業務に取り組んでおり、総務省行政評価局と同機構は、国際的なオンブズマンの団体である国際オンブズマン協会及びアジア・オンブズマン協会の会員として協力関係にあります。

 2016年(平成28年)11月、総務省行政評価局とイラン総合監察機構は、オンブズマンとしての活動及び行政苦情救済の分野において協力関係をさらに推進していくことで合意し、覚書に署名しました。

 2018年(平成30年)3月、同機構のナーセル・セラージ長官が総務省を来訪し、野田総務大臣・奥野副大臣への表敬や山田大臣政務官以下行政評価局との意見交換を行いました。

 今後、双方の知見の交換を目的として、定期的な訪問団の派遣やフォーラム、ワークショップ等の開催などを実施し、協力を行っていきます。

(写真)
野田大臣とセラージ長官(左から2人目)(2018年3月)

ウズベキスタン共和国議会人権オンブズマンとの交流

 ウズベキスタン議会人権擁護官(オンブズマン)は、憲法の規定により議会から選出され、人権と自由の保護に関する諸制度の補完を任務としています。人権に関するウズベキスタン国内法を国際水準に照らして改善することや、国民の人権意識の啓発及び人権保護に関する国際協力を推進する取り組みを行っており、国民からの苦情申立を受け付け、それを審議するための調査権や勧告権が与えられています。

 2017年(平成29年)11月、総務省行政評価局とウズベキスタン共和国議会人権オンブズマンは、オンブズマンシップ及び苦情処理の分野における協力関係を締結することに合意し、覚書に署名しました。

 今後、この覚書に基づいて、研修団の相互派遣やフォーラムの開催などの技術協力を行っていく予定です。

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覚書署名式(2017年11月)

タイ王国オンブズマンとの交流

 タイ王国のオンブズマン制度は、政府・議会に属さない独立した機関として憲法に基づき設立されており、上院の助言により国王が3名のオンブズマンを任命します。

 オンブズマンの任務は、国民の苦情を受けて、政府機関・公的機関・国営企業・地方自治体の職員による違法行為・職務怠慢について調査し、その解決・救済を図ることです。また、公共の利益に反すると認めた問題については、苦情の有無に関わりなく調査を開始する権限も有します。

 2018年(平成30年)11月、総務省行政評価局とタイ王国オンブズマンは、両国民の権利の促進及び良きガバナンスの向上のため、オンブズマンとしての活動、苦情処理及びそれぞれの職務と目的に関する分野における協力関係を構築することに合意し、覚書に署名しました。

 今後、この覚書に基づいて、両機関の幹部の交流、研修団の相互派遣やワークショップ及びセミナーの開催などの技術協力を行っていく予定です。

(写真)
協力の覚書署名式後の記念写真(2018年11月)
(左から)チューチャーイ駐日公使、ラクサゲチャ事務局長、
ブーン・オンブズマン、ヴィドハバト首席オンブズマン、
石田総務大臣、若生総務審議官

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