これは、事例1の配付資料になります。

夢が膨らむ!高度情報化がもたらす障害者と情報化!

プロジェクトゆうあい 理事長 三輪 利春

 私は事故で失明しました。 失明し今年で20年になります。
 平成3年にパソコンを始めました。 私の第3の人生のスタートです。私達障害者がパソコン機器を利用する事により 意志伝達機器として、コミュニケーション支援機器として 社会参加や在宅勤務に、そして、就労にもつながってゆきます。
 高度情報化は、私達、障害を持っている者が 有益に利用をする事により、その方の身体の一部として力を発揮してくれます。
 現在、npo法人プロジェクトゆうあい事務局には、事務局長も含め7名の方が働いていますが、視覚障害者全盲が私を含めて2名。 視覚障害者弱視の方が1名。そして、現在ハローワークを通じて、聴覚障害をお持ちの方、ろうあ者の方が職場実習に来ています。ホームページ製作などがんばっていただいています。 その方も雇用の方向で動いています。事務局では、毎日みんなでかんたんな手話教室が開催され楽しい雰囲気の中で仕事をしています。
私達プロジェクトゆうあいの「ゆう」は、ユニバーサルデザインの「ゆう」です。「あい」は、インフォメーション コミュニティ テクノロジーの「あい」です。
 私達の活動は、パソコンボランティア・情報化ボランティアの活動から誕生しました。
 高度情報化の推進は、 産学官だけでなく民間の力 「民」=「野」の力が必須です。情報化はそれら4者の協力「産学官野」の協力無しには発展しないと考えて、パソコンボランティア活動に励んできました。
 パソコンボランティア活動から有志があつまり、株式会社ネットワーク応用通信研究所を設立しました。設立し10年がたちました。私もパソコンをしていなかったら、パソコンボランティアをしていなかったら、今の自分が無いなと思っています。ネットワーク応用通信研究所は、いまや、開発言語ルビー! (Ruby)の評価も高く世界中から注目されています。

「夢が膨らむ!高度情報化がもたらす障害者と情報化!」
パソコンボランティア 情報化ボランティア活動 プロジェクト23
平成7年に設立し その活動が ホームページに記載されています。現在は プロジェクトゆうあいでその活動を継続しています。

プロジェクト23

平成111111日〜14日全国マルチメディア祭99イン島根にて、 パソコンボランティアフェスティバルが開催され、 私達は 日本障害者協議会の皆様に島根に着ていただきました。 次にご講演されます東京コロニーの堀込さんもそのお一人です。パソコンを利用し たくさんの友達ができました。
平成12年 島根県IT戦略構想検討委員会 島根県へIT講習会スタート前に高齢者 
移動弱者 県内各地の地域情報格差がおきない事や、ユニバーサルデザインを重視した講習会や、障害者の方のパソコン講習会の必要性などを提案しました。松江市のIT講習会検討委員会に参加し、障害者パソコン講習会の必要性を提案し、現在も視覚障害者のパソコン講習会が点字図書館を中心に進められています。

NPO法人 プロジェクトゆうあい
http://www.project-ui.com/
私たち、特定非営利活動法人プロジェクトゆうあいは、障害者高齢者の皆様など何らかのハンディキャップを持つ、すべての人に対して情報化社会に参加できる情報化環境の推進や、 自立して自由に、かつ豊に暮らせる生活環境の実現、さらに環境保全に寄与する事を目的として、人にやさしいまちづくり、共に暮らし共に生きるまちづくりを提案し訴えています。いままでの沢山のボランティア活動の中で、ボランティアの責任制などの限界を感じ NPO法人プロジェクトゆうあいを設立しました。

平成15年3月
松江市 福祉マップ てくてくマップ第1談完成
平成16年3月
松江市福祉マップ 松江市 てくてくマップと てくてくブック完成し市内で配布。
松江市てくてくマップの製作から、おべんとうのユニバーサルデザインを考える、ユ
ニバーサルべんとう「ユニベン」が誕生しました。 
出雲市てくてくウェブ、出雲市てくてくマップ等製作。
平成17年度、
島根県の県民との協同事業てくてくザムービー ユニバーサルデザインパートワン 受託 総合的学習の「ひとにやさしいまちづくり」教材製作。
平成18年度
島根県の県民との協同事業 てくてくザムービー ユニバーサルデザインパートツー 受託。 総合的学習の「ひとにやさしいまちづくり」教材製作。
 作品はDVDで教材として製作し、小中学校など総合的学習で利用。定価3000円、 2枚セット5000円にて販売。

平成20年2月23
バリアフリーの観光まちづくりと障がい者の旅のサポートを考える第1回全国ミーティングinしまねを開催しました。島根県 平成19年度島根県いきいき活動事業のご助成を受けて開催しました。
●目的
バリアフリーの観光まちづくりが地域の活性化にどのような役割を果たすか、バリアフリーの観光まちづくりにどのような取り組みがあるのかを全国各地の事例から明らかにする。さらに、障がい者の旅のサポートをNPO法人が事業として実施していくことについて、どのような取り組みが有効で、どのような方法に継続性があるかを、すでにこのテーマで取り組んでいる全国の先進NPOの事例から探る。

公共施設におけるバリアフリーインフォメーション事業
平成19年度 島根県 県民との協働事業
 ・公共施設の受付に対して、障害者への対応について、研修を行うとともに、施設館内の点図マップを制作、提供マニュアル製作を行っています。 講習会も開催します。
現在、県内20箇所の公共施設で 講習会の開催を行っています。

AM微弱電波による音声案内システム開発支援
視覚障害者の楽しみ機会創出を目的とした音声案内サービス事業
 ・郵便局、松江市内の観光スポット、一畑薬師等にてAMラジオを使った音声案内サ
ービス実施。
松江駅 バス停9箇所にも設置されました。
また、昨年、今年と東京マラソンが開催されています。東京マラソンの会場でも大活躍しました。

視覚障害者のための触覚ディスプレイコンテンツ制作及び情報発信手法の開発
 ・各種コンテンツ制作
コンテンツが4000種類に増えました。
 ・漢字+点字 
soho スモールオフィス ホームオフィス 
ご助成を受けて触覚コンテンツ製作を行っていますが、市内の ネットワークを利用した 障害者の方の作業所様。 次にご後援されます東京コロニー様などお願いしネットワークを利用した就労の可能性を追求し、コンテンツ製作にご協力をいただきました。

 今後の課題として、盲学校など、 学校で利用される教材の製作にも励んでゆきたいと考えています。
コンテンツは プロジェクトゆうあいのホームページから直接ダウンロードできます。

タウンプラザ島根 島根県市町村進行センター コンソーシアムにて4者の協力。 
ゆうあい事務所をタウンプラザ島根2階に移し、タウンプラザ島根の1階2階の一部運営管理のお手伝いをしています。
県内の市町村進行のお手伝いをがんばっている所です。
 ホームページ制作運営事業
 ・タウンプラザのホームページ制作、年間を通じたメンテナンス
 地域づくり応援事業
 ・地域づくりの応援支援事業

インターネット安全講習会
 インターネットのセキュリティに関する講習会開催 ボランティアで依頼を受けて開催しています。

情報発信事業
 ・プロジェクトゆうあいホームページ更新
 ・メルマガ(月1回)

2006年度 総務省 中国情報通信局長表彰を受けました。
「地域におけるICTの利活用を積極的に推進するとともに、ICTを活用した障者支援機器の開発支援を行うなど情報化社会に参加できる環境の構築を活動の一つとしています。

Rubyで構築された島根県ホームページが「アックゼロヨン・アワード2006」で総務大臣賞を受賞しました。
プロジェクトゆうあいとして、2006年3月 島根県の職員の方約300名の方に、ひとに優しいまちづくりをはじめ、情報のアクセシビリティを考えていただく講習会でお話をさせていただきました。

平成19年度地域づくり総務大臣表彰 島根から平成19年度「地域づくり総務大臣表彰」の受賞団体に団体表彰(全国25団体)
  受賞団体  しまねオープン・ソース・ソフトウェア協議会(松江市)
島根オープンソースソフトウェア協議会! プロジェクトゆうあいも発起人の一人と
してお手伝いしています。
将来、私達障害者がルビーを徹底的に勉強できる場、ルビーを中心にした専門学校など開設を夢見ています。

夢が膨らむ!高度情報化がもたらす障害者と情報化!
 高度情報化と共に歩み、ひとにやさしいまちづくり!ひとづくりから まちづくり!
ユニバーサルデザインを訴えながら私達は活動をしています。
そして、障害をお持ちの方の就労の場作りを考えながら、障害者と情報化にがんばっている所です。
 島根から事例を報告させていただきました。

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