平成18年4月11日


Winnyを介して感染するコンピュータウィルスによる情報流出に関する注意喚起


 ファイル交換ソフトウエアWinny(ウィニー)をインストールしたパソコンが、コンピュータウィルス(Antinny:アンティニー)に感染したことにより、パソコンに保存されていた個人情報をはじめとする重要な情報が流出するという事案が多発しています。
 Winnyに関しては、企業だけではなく、国民の皆様一人一人がその危険性を認識し、対策を講じることが必要です。

 
 Winny(ウィニー)とは?
 インターネットに接続したパソコン同士で音楽や画像などのデータを交換しあうファイル交換ソフトウエア
 Antinny(アンティニー)とは?
 パソコン上のファイルを勝手にインターネット上に流出させるコンピュータウィルス(Winnyの使用を原因として感染する場合が多い。)

 一般家庭における対策
 現在問題となっているWinnyを介した情報流出事案の多くは、個人所有のパソコンが発生元となっています。
 たとえ、業務上の情報を保存していなくても、Winnyを利用すれば、Antinny等のウィルスに感染し、パソコン利用者本人のプライバシーに関する情報が流出する可能性があります。
 情報の流出を防ぐために最も確実な対策はWinnyを利用しないことですが、自分がWinnyを利用した覚えがなくても、知らない間に家族等がWinnyを利用しているかもしれません。一度、以下の対策例を参考にご家庭のパソコンを確認して頂くようお願いします。

(対策例)
  1)  Winnyを使用したことがある場合には、ウィルス対策ソフトウエアの使用・未使用にかかわらず、Antinny等のウィルス感染を原因とする情報流出の危険性があります。対策としては、パソコンをクリーンインストールすることが最も有効です。
2)  自分ではWinnyを利用したことがなくても、家族等が利用しているかもしれません。まず、家族等の使用状況を確認し、Winny等のファイル交換ソフトウエアの危険性について注意喚起をしましょう。
3)  ウィルス対策ソフトウエアやOSは、適時、最新のものに更新しましょう。

 企業における対策
 電気通信事業分野は、国民生活や社会経済活動の基盤である重要インフラ事業であることから、総務省では、電気通信事業者に対し、電気通信事業分野の認定個人情報保護団体及び事業者団体を通じて、Winny を介した情報流出の防止に関し要請を行っているところです。
  Winnyを介した情報漏えいを防止するために、最も確実な対策は、Winnyを使用しないことですが、情報流出事案の多くは、従業者がWinnyをインストールした個人所有のパソコンに業務データを保存したことにより発生しています。
 社内における対策はもちろんのこと、従業者がWinnyの危険性を十分認識するよう周知徹底を行うことが重要です。
 以下のような対策例を参考に必要な措置を講じるようお願いします。

(対策例)
   1)  業務に使用するパソコン(個人所有のものを含む)にWinnyをインストールしない旨のルールの策定及び徹底。
2)  業務に個人所有のパソコンを使用する場合のルールの策定及び徹底。
3)  個人情報等の重要情報を社外に持ち出す際のルールの策定及び徹底。
4)  Winny等のファイル交換ソフトウエアの危険性に関する従業者への周知徹底。
5)  社内の情報セキュリティ対策の再確認。

◎関連ページ
 総務省ホームページ:国民のための情報セキュリティサイト
 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/security/index.htm 





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