ファクシミリ等の通信装置は通信方式が標準化されています。このため、異なるメーカの製品どうしであっても、標準化されている機能の範囲であれば通信が可能です。他方、各メーカは、標準機能以外に、より高性能な独自機能(非標準機能という)を用意していますが、これはメーカごとに異なっています。このため非標準機能によって通信したい場合、相手の装置が自分と同じ非標準機能をサポートしているかどうかを識別する必要があります。この識別は、通信の最初の時点で、自分の製造メーカを示す符号をお互いにやり取りすることによって行います。この符号を「非標準機能提供者コード」といい、ITU−T勧告T.35に従い指定することとなっています。(下図参照)
(注)例示した送信時間は説明の便宜のためのもの。