標準化
情報通信サービスの効率的な運用を確保するためには、ネットワーク間やネットワークと端末機器間等の相互接続性・相互運用性を確保しておくことが重要です。このため、電話機や
FAX、携帯電話等の端末機器や交換機、多重化装置等を含むネットワークの間でハード及びソフトの両面にわたって規格の共通化を図っておく必要があります。この規格の共通化に伴う一
連の作業を標準化といいます。標準化の効果として、相互接続性や相互運用性が確保されるのはもちろん、機器やシステムの大量生産化が可能となるため、価格が安くなりユーザ利益が
向上するとともに、情報通信サービスの効率的な提供、事業者やメーカの新規市場参入による競争促進などのメリットがあります。
国際標準
国際的に共通して使用される規格(標準)を国際標準と言います。情報通信分野では、
国際電気通信連合(ITU)や国際標準化機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC
)などの国際標準化機関が作成するデジュール標準とIETF(Internet Engineering Task Force)やIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc)などの民間団体
が作成するデファクト標準があります。
国際電気通信連合
電気通信分野における国際連合の専門機関で、加盟国は190カ国(平成18年3月現在)、本部はジュネーブ(スイス)にあります。
無線通信部門(ITU-R: ITU
Radiocommunication Sector)、
電気通信標準化部門(ITU-T: ITU Telecommunication Standardization Sector)、電気通信開発部門(ITU-D: ITU Development
Sector)等から成っています。
無線通信部門(ITU-R: ITU Radiocommunication Sector)
すべての無線通信サービスによる合理的、公平、効率的かつ経済的な、静止衛星軌道の使用を含む無線周波数帯域の使用に関して研究し、無線通信システムの技術標準、運用、特性な
どを定める勧告の作成などを行っています。
電気通信標準化部門(ITU-T: ITU Telecommunication Standardization Sector)
電気通信に関する技術、運用及び料金について研究を行い、電気通信を世界規模で標準化するとの見地から、技術標準等を定める勧告の作成などを行っています。
アジア・太平洋電気通信標準化機関(ASTAP)
アジア・太平洋地域における情報通信分野の標準化活動を強化し、国際標準の策定に地域として貢献することを目的として、アジア・太平洋電気通信共同体(APT: Asia-Pacific
Telecommunity)に設立されました。1998年から活動を行っています。
国内の任意規格
適用することが法規等により義務づけられていない規格で、
民間標準化機関や
民間フォーラム等により作成されます。
民間標準化機関
任意規格を作成する民間機関のことで、情報通信分野における国内の民間標準化機関には、社団法人情報通信技術委員会、社団法人電波産業会及び社団法人日本CATV技術協会がありま
す。
民間フォーラム
情報通信分野における国内の民間フォーラムには、次世代ネットワーク(NGN)の相互接続試験・実証実験に総合的に取り組むとともに、研究開発・標準化等を戦略的に推進することを
目的とした次世代IPネットワーク推進フォーラムやユビキタスネットワークに関する研究開発・標準化、調査研究、普及啓発活動等を行い、情報通信の健全な発展に寄与することを目的
としたユビキタスネットワーキングフォーラムなどがあります。
高度通信システム相互接続推進会議(HATS推進会議)
高度通信システム相互接続推進会議(HATS推進会議)は、電気通信事業者、通信機器メーカなどが協力して活動を進めている組織であり、新たな標準や規格に基づいて開発された製品
が市場に出される場合に、実使用環境を考慮した相互接続試験を実施することにより、異なるメーカの製品間の相互接続性を確認するとともに、標準の解釈の統一を図っています。