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IPv6によるインターネット高度利用化に関する研究会
IPv6によるモノのインターネット社会ワーキンググループ(第3回会合)議事概要

日時

平成21年10月14日(木) 14:00〜16:10

場所

総務省 8階 第1特別会議室

出席者(敬称略)

(1) 主査
中村修(慶應義塾大学)
(2) 構成員
会津泉(多摩大学)、阿賀谷匡章(代理:塚本氏)(株式会社ジュピターテレコム)、依田高典(京都大学)、内山昌洋(パナソニックコミュニケーションズ株式会社)、小畑至弘(イー・モバイル株式会社)、笠原秀一(株式会社ウィルコム)、菊池正郎(ソネットエンタテインメント株式会社)、岸川徳幸(NECビッグローブ株式会社)、木下剛(シスコシステムズ合同会社)、高井時雄(財団法人日本データ通信協会)、高瀬晶彦(株式会社日立製作所)、丹波廣寅(ソフトバンクモバイル株式会社)、永見健一(株式会社インテック・ネットコア)、林一司(ニフティ株式会社)、細川雅也(日本アイ・ビー・エム株式会社)、真崎博司(ソニー株式会社)、松村敏弘(東京大学)、松本佳宏(株式会社ケイ・オプティコム)、三膳孝通(株式会社インターネットイニシアティブ)、森島昌俊(株式会社NTTデータ)、山下良蔵(代理:井上氏)(日本ケーブルラボ)
(3) 総務省
福岡電気通信事業部長、長塩データ通信課長、中沢データ通信課企画官、武馬データ通信課課長補佐

議題

  1. 構成員からのプレゼンテーション
    (1) センシングネットワークにおける無線通信事業者の役割(笠原構成員)
    (2) モバイルネットワークを活用したモノのネットワーク(小畑構成員)
    (3) 「モノのインターネット」の課題について(高瀬構成員)
    (4) ソフトバンクモバイル(丹波構成員)
    (5) モノのインターネット動向(木下構成員)
  2. ワーキンググループとりまとめ骨子(案)について
  3. 自由討議
  4. その他

議事要旨

【構成員からのプレゼンテーションについて】
・笠原構成員より「センシングネットワークにおける無線通信事業者の役割」について説明。
・小畑構成員より「モバイルネットワークを活用したモノのネットワーク」について説明。
・高瀬構成員より「「モノのインターネット」の課題について」について説明。
・丹波構成員より「ソフトバンクモバイル」について説明。

○ 携帯事業者のIPv6対応はほとんど公表されていないが、どう考えているか。
○ 携帯事業だけでIPv6対応すると言う計画はない。ソフトバンクグループ内の接続もあるため、グループとして検討を進めている。

・木下構成員より「モノのインターネット動向」について説明。

【ワーキンググループとりまとめ骨子(案)について】
・事務局より「ワーキンググループとりまとめ骨子(案)」について説明。

【自由討議】
○資料WGモ3-6の2ページで、通信を行う単位が「人」から「機器」へとなっているが、「人」だけではなく「機器」もということだと思う。

○とりまとめ骨子(案)について、課題があまり出ていないようだ。制度面では、少なくとも4つはあると思っている。一つ目は、グローバル化における国際的な協調について、二つ目は、イノベーションへの対応について、三つ目は、問題発生時のプレイヤーの責任分解点や因果関係について、四つ目は、ネットワークの大規模化への対応についてである。

○資料WGモ3-2の14ページについて、3つ質問がある。一つ目は、VPNモデルが相対的に望ましいと思うが、その認識は正しいかということ。二つ目は、VPNはバーチャルなネットワークであると思うが、誰か運用するのかということ。三つ目は、モノのインターネットを提供するモデルについて、日本だけが孤立しないように、国際的なデファクトスタンダード化をどう進めるかということ。
○資料WGモ3-6の7ページでは、オープンなネットワークにより利便性の高いサービスが可能と言っているが、それよりもセンサーが多く使われて一つの値段が下がることの方が重要である。多くのセンサーがネットワークにつながる場合、固定回線を新たに引くことは実現不可能であるため、モノのインターネットはワイヤレスで実現することになるだろう。ただし、センサー、情報家電、携帯電話等がネットワークにつながるとして、コアのネットワークを1社で運用することは難しい。また、今ある仕組みで実現できないようなことは、VPN内に閉じ込めようということになる。その場合、ISPは、ネットワークは構築するが、仕組みについては関与しないことになり、責任分解ということでは問題があるだろう。
○モバイルの全体的な方向性としては、コアネットワークのIP化、アプリケーションの多様化だと思う。そうなると、課題はアドレッシングやページング、トラヒックパターンの問題への対応になると思う。しかし、対応するに当たっては、ビジネスの観点からサービスを重視した対応になるのだろう。3GPP標準は基本的に電話サービスをベースに作られているので、これらの機能をIPベースで提供するとなるとVPN(アプリケーション毎に分離したIPネットワーク)を使うのが容易であると思われる。
○既存携帯事業者の3Gインフラは、回線交換ベースの電話ネットワークと複数のIPネットワーク(一般的にimode等の独自サーバ用のIPネットワークと直接インターネットにアクセスできるIPネットワーク)が、それぞれ個別のサービスに分離されて構成されているが、レイヤー2MVNO向けのインタフェースを提供することにより、新たなサービスを追加して自由にIPネットワークを構築することが出来る。つまり、携帯事業者が提供しているレイヤー2接続を活用すると、インフラを更に分割して複数のIPネットワークを構築し、個別に事業を始めることが出来る。

【その他】
○ 次回の開催日時(10月21日14時〜)について連絡。

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