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スーパーバードC号機可動ビームについて、航空機へのサービスに使用しているのか。その場合、航空機が通るところにそのビームを向けるのか。 |
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航空機へのサービスは可動ビームではなく、固定ビームで行っている。可動ビームは海外からの特派員の中継などの際に、その地点にビームを向ける等の使用方法をとっている。 |
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固定ビームの範囲はグローバルビームであるのか。 |
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サウスイーストアジアビームであり、CBBシステムの場合には、東南アジアを航空機が通過する際に使用している。 |
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調達コスト低減のために超小型衛星を開発とあるが、具体的にどのようなイメージか。 |
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アイデアの段階だが、打ち上げ重量0.5トン、衛星本体、打ち上げ費用あわせて100億円以下と考えられる。通常の3トン級の静止衛星の場合、250〜300億円が必要であるため、コストを下げることにより、衛星通信の料金を安くすることが出来るだろう。 |
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低価格の衛星通信サービスが実現していけば、緊急通信を受け持つインマルサットは経営が苦しくなることが想定される。今後は、グローバル化が進めば、衛星通信事業者も緊急通信を負担し、公平な競争を行っていく必要があると考える。 |
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ユーザ専用サービスについて、周波数、通信速度等をユーザ毎にカスタマイズとあるが、具体的イメージはどのように考えているのか。 |
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現在の衛星ではインフラは汎用性のあるものにせざるを得ない。周波数帯もKuバンドのみであるが、今後の衛星についてはカスタマイズを可能なものとしたい。現在4機の衛星があり、基本的には違いはないが、例えばある衛星は海上のサービスに特化するといった衛星ごとの差別化は考えることができる。 |
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太平洋上の衛星はCBBシステムだけでなく他の用途にも使用しないとペイできないのではないか。 |
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航空・海上通信システムとして運用するためには、太平洋上にも衛星がなくてはならない。例えば他の地域で使用し、償却の終わったものを太平洋に移動させて使用すればコスト増を押さえることができる。 |
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スーパーバードKuバンドサービスについて、大西洋も海外事業者との提携により提案可能とあるが、具体的にはどのように考えているのか。 |
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具体的に話が進んでいるわけではないが、ヨーロッパの事業者が陸上用に打ち上げた衛星で、大西洋はカバーできると考えている。 |
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例えば太平洋で使用しているスーパーバード用装置は、船舶が大西洋に移動しても同じ装置で通信可能となるのか。 |
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船上局の方で両方に対応する装置があれば問題ないと考えている。 |
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衛星通信のコストを下げていくための方策としてはどのようなものが考えられるか。 |
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コストが下がらない理由としては、市場が小さく、量産効果が少ないことが挙げられる。衛星の小型化、量産化を進め、安くして参入を促す必要がある。用途の特化も一つの方策だろう。 |