第3章 FTTH実現に向けた課題と推進方策

6 研究開発・標準化の推進

 光ファイバ網の整備、FTTH化を促進し、ネットワークの高度化・多様化、新しい通信サービスを実現するため、産学官による連携・協力のもと、国は、基礎的・先端的な技術の研究開発、標準化を推進することが必要である。
 FTTHの効率的な実現に向けては、次の研究開発を推進することが必要である。

 (1)光表面実装技術
 レーザ、受光素子、光フィルタ等の光素子を効率的に実装する技術
 (2)光集積回路技術
 デジタル信号処理等のエレクトロニクス系回路と光回路を、一体的にLSI化する技術
 (3)次世代光加入者系波長多重技術
 加入者系回線の高速・大容量化を実現する、波長多重技術によるATM−PDS方式等の次の世代の加入者系システムを実現する技術
 (4)全光通信技術
 光信号を電気信号に変換せずエンド・ツー・エンドで伝送することにより、将来の爆発的な通信需要増大に対応できる高速かつ効率的な光ネットワークを構築するための技術

 また、FTTHの実現に向けて、ATM−PDS方式等の広帯域光アクセス方式、ATM網とインターネットの相互接続等ATMネットワークの高度利用技術等についての標準化を推進していくことが必要である。