〈資料5〉

情報通信ニュービジネスへの期待



      高度情報通信社会推進本部決定「高度情報通信社会推進に向けた基
      本方針」(平成7年2月)

 21世紀に向けてこうした高度情報通信社会の構築に向けた動きを加速・推
進するためには、情報・知識の創造・流通・共有化を支える高度な情報通信イ
ンフラを早急に整備しなければならない。これは多大な投資を伴うものであ
り、情報通信に関連した産業の市場規模を拡大し、リーディングインダストリ
ーとしての役割を強めるだけでなく、人間の知的生産活動の活性化を通じ、多
くの新規事業を全国各地に創出しうるものである。


経済対策閣僚会議「緊急円高・経済対策」(平成7年4月)
 急速な円高に対応して我が国経済・産業構造の計画を更に推進するため、
しい産業の創出につながる情報通信
及び科学技術の両分野における追加を行う
ものとする。


与党経済対策PT「経済活性化のための緊急提言」(平成7年6月)
 新規事業起こしが特に期待されているマルチメディア、バイオ、ソフトウェ
ア、住宅、環境等の分野
において必要となる情報通信網の整備などインフラの
整備を行うため、公的な支援を含め、その整備に努める。


経済審議会「高度通信社会小委員会中間報告」(平成7年6月)
 サービスやネットワークの提供者が、利用者の具体的なニーズを的確に捉
え、事業化を図ることにより、情報通信に関連した市場を発展させ、真のゆと
りと豊かさの実感できる国民生活の実現に貢献することが期待される。(中略)
 こうした新産業の創出については、国民の間に潜在する高度かつ多様なニー
ズに鋭敏に反応できる起業家精神に富んだベンチャー企業の担うべき役割への
期待が大きい。情報通信分野においてだけでなく、関連する幅広い分野におい
て新産業が創出されることにより、我が国経済を活性化し広範囲に雇用を生み
出す
とともに、・・・・・・。


経団連「新産業・新事業創出への提言」(平成7年7月)
 情報通信、コンピューター・ハード及びソフト、バイオ・テクノロジー等の
分野では、独創的な新技術のシーズを有し、柔軟な事業展開が可能であるハイ
テク・ベンチャー企業が技術革新の中核的役割を担っていくことが期待され
る。

 これらを将来のリーディング産業として位置づけ、各省庁の枠組みを超え
て、必要な施策を集中的に講じていく必要がある。


経済対策閣僚会議「経済対策」(平成7年9月)
 情報通信インフラの整備
a. 先般策定された実施指針に基づく公共分野の情報化とともに、行政情報化
推進計画に基づく行政の情報化を推進する。
b. 新産業の創出を促進するため、情報通信技術の研究開発、産業、地域等幅
広い分野における情報通信の高度化を推進する。


閣議決定「構造改革のための経済社会計画」(平成7年12月)
 人材の育成、科学技術の創造及び情報通信の高度化による発展基盤の確立
a. 新たな産業のフロンティアを開拓するため、能力開花型社会の構築によ
 り、創造性に富み、かつ起業家精神にあふれた人材の育成を図る。
b. 新規産業を創出するため、独創的な研究開発の推進を通じ、科学技術の創
 造を進める。
c. 今後の新規産業や雇用の創出等において中心的役割を担うことが期待され
 る情報通信の高度化を積極的に推進する。