はじめに 第1章 特集 インターネット 第2章 情報通信の現況 第3章 情報通信政策の動向 参考

 

5 関連ビジネス
(1)市場規模

インターネット関連ビジネスはさらに拡大を続け、この1年間で44.5%の成長

 インターネット関連ビジネスは、インターネットビジネスのうちインターネットコマースとインターネット接続ビジネス以外のものである(1-2-1参照)。「インターネット関連ビジネス調査」によれば10年のインターネット関連ビジネスは、総額で3兆6,939億円(対前年比44.5%増)に達した。
 インターネット関連ビジネスは、インターネット接続端末市場注5、インターネット構築関連市場注6及び周辺ビジネス市場注7の3つに分けられる。インターネット接続端末市場は、インターネットに接続されているパソコン等の端末機器の市場である(1-2-5(2)参照)。インターネット構築関連市場は、接続端末以外のインターネット関連機器(1-2-5(2)参照)、インターネット関連ソフトウェア及びインターネット構築・運用サービスを合わせたものである。周辺ビジネス市場には、決済サービス(1-2-5(4)参照)、広告(1-2-5(6)参照)、インターネットコマースにより受発注を行った商品の発送に係る郵便小包、宅配便等の物流サービス及びISPのアクセスポイントまでの電気通信サービスが含まれる。
 インターネット関連ビジネスは各市場ともすべて成長しており、今後も引き続き拡大していくことが予想される。この中で最も市場規模が大きいのはインターネット接続端末市場であり、その規模は2兆218億円(対前年比32.0%増)となっている。現在、企業及び家庭におけるインターネットユーザーの増加傾向が続いており、当面この傾向は維持されるものと思われる。他方で、伸び率が最も大きかったのは周辺ビジネス市場であり、前年比で78.4%の伸びを示した。これは、インターネットコマース等のアプリケーションの発展が大きく寄与しているものと思われ、今後も広告、決済サービス、物流サービス等のインターネット利用の拡大に影響を受ける市場については、引き続き成長が予想される。

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