インターネット利用者の増加やマルチメディア化の進展に伴い、インターネットの超高速化・大容量化の実現とともに、パソコンに加え、デジタル・テレビから携帯端末等の情報家電まで、更にはメモリやCPU等電子機器に埋め込まれたデバイスまで、あらゆる機器にインターネットに対応させるための技術開発の重要性が高まってきている。
郵政省においては、インターネットの総合的な研究開発を図るため、ミレニアム・プロジェクトにより、1)次世代インターネットに関する研究開発等、2)情報家電を活用したインターネット技術の研究開発、3)スーパーインターネットに関する研究開発を実施することとしている( 図表11 )。
世界の地域別インターネット普及率をみると、利用者数と同様に米国・カナダの普及率(45.7%)が非常に高く、次いでヨーロッパ(9.9%)、中東(2.2%)となっており、米国・カナダとその他の地域における普及率の格差は非常に大きい( 図表12 )。
「通信利用動向調査(世帯調査)」により、インターネットを利用している世帯の属性に基づき分析すると、居住する都市の規模が大きいほど、世帯主の年齢が若いほど、世帯年収が高いほどインターネットの普及率が高くなっており、地域、年齢、所得によって格差が生じていると考えられる( 図表13 )。