凡例 第1章 特集 ITがひらく21世紀 第2章 情報通信の現況 第3章 情報通信政策の動向 情報通信年表・注記・調査概要

第2章 第1節

6 情報通信ベンチャー

(1)起業意識

学生の約3人に2人が起業意識を持つ

 近年、インターネット関連の企業を中心として、ユニークなアイデアを核に急成長する企業が出現してきており、これらのベンチャー企業は、学生の起業意識を刺激するのに十分なインパクトがあると考えられる。
「学生起業意識アンケート」において、「将来の起業意向」について質問したところ、約3人に2人が「将来起業したい」または「状況によっては起業したい」を選択しており、学生の起業意識は総じて高いことが分かる(図表1))。
また、「将来の起業意向」において「状況によっては起業したい」を選択した学生の挙げた「起業への障害」としては、「今は自信がない」が42.6%と最も高く、次いで「経営ノウハウの取得が困難」の20.0%、「資金調達が困難」の18.0%が上位となっている(図表2))。
 しかしながら、比較的起業意識が高いにも関わらず、大学4年生の「進路予定」において、「独立・起業」を選択した学生はいなかった(図表3))。これは前述の質問「起業への障害」において挙げられた「自信」や「経営ノウハウ」の欠如を補うため、多くの学生は起業のステップとして「就職」「進学」等を選択していると考えられる。
 また、「起業する場合に選ぶ産業分野」については「情報通信産業(情報通信機器製造・ソフトウェア業を含む)」を選んだ学生が最も多く、42.8%となっている(図表4))。

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「学生起業意識アンケート」により作成

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「学生起業意識アンケート」により作成

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「学生起業意識アンケート」により作成

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「学生起業意識アンケート」により作成