凡例 第1章 特集 ITがひらく21世紀 第2章 情報通信の現況 第3章 情報通信政策の動向 情報通信年表・注記・調査概要

第2章 第10節

(3)選択可能情報量

「ケーブルテレビ放送」等の普及が選択可能情報量の増加に寄与

 選択可能情報量とは、各メディアの情報受信点において、1年間に情報消費者が選択可能なかたちで提供された情報の総量を計測したものである。10年度の選択可能情報量は、5.69×1017ワード(対前年度比12.8%)となった。
1)シェア(図表1))
 メディア別シェアをみると、「地上波テレビ放送」が32.3%と9年度より3.7ポイント低下したのに対し、「ケーブルテレビ放送」(45.4%)は9年度よりシェアを高めており、9年度に引き続き「ケーブルテレビ放送」は「地上波テレビ放送」を上回った。その他では、「AMラジオ放送」(5.3%)、「CSデジタルテレビ放送」(4.5%)、「FMラジオ放送」(4.0%)のシェアが比較的大きく、上位5メディアすべてを電気通信系マスメディア(放送系)が占める結果となった。
2)増加に対する寄与率(図表2))
 寄与率をみると10年度の選択可能情報量の増加は、電気通信系マスメディア(放送系)の増加によるところが大きく、上位5メディアのうち、4メディアが電気通信系マスメディア(放送系)である。特に「ケーブルテレビ放送」の寄与率が64.6%と大きく、次いで「CSデジタルテレビ放送」が19.3%となっている。
3)増減率(図表3))
 増減率をみると、「DVDソフト」や「デジタルデータ伝送サービス」が大きく伸び、それぞれ増減率は215.3%、136.3%となった。

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※ ( )内は、9年度シェア
「情報流通センサス調査」により作成

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「情報流通センサス調査」により作成

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「情報流通センサス調査」により作成