2 多重放送 音声・文字・図形等を付加した放送サービスが普及  テレビジョン放送やFM放送の電波の隙間を利用して、音声、文字、図形等の情報を送信する放送サービスが行われている。  このようなサービスは、昭和57年に開始されたテレビジョン音声多重放送(ステレオ)が最初であり、その後、テレビジョン文字多重放送、FM文字多重放送、テレビジョンデータ多重放送が開始された(図表1))。これらは従来、既存のテレビジョン放送やFM放送とは異なる放送とされていたが、9年及び11年の放送法改正により、テレビジョン放送又はFM放送の一部として放送することが可能となった(3-2-2参照)。  また、郵政省は、視聴覚障害者を対象とした字幕放送及び解説放送について、その普及に努めてきたところであるが(3-5-1(3)参照)、11年7月の調査時点における字幕放送の実施状況については図表2)のとおりとなっており、NHKのほか、地上民放事業者においても127社中115社において放送が行われている。