7 放送の国際展開 NHKの映像国際放送及び番組配信が、1日24時間に延長  外国における受信を目的とした我が国の国際放送については、NHKが、短波国際放送である「ラジオ日本」及び衛星テレビジョン放送による映像国際放送である「NHKワールドTV」を行っている。  また、NHK及び民間放送事業者が、ニュース・情報、娯楽番組等を外国放送事業者又は外国ケーブルテレビ事業者に提供する番組配信により、外国向けの番組提供を行っている。 1)国際放送 (i)短波国際放送(資料23参照)  NHKのラジオ日本は、11年度において、1日延べ65時間(一般向け:31時間、地域向け:34時間)、日本語、英語を含む全部で22の言語で、海外各地の中継局を経由して全世界に向けて放送を行った。12年2月には、ラジオ日本のニュースをインターネットで音声配信するサービスを試行的に開始した。 (ii)映像国際放送(資料24参照)  NHKは、10年4月から、アジア・太平洋地域を対象にデジタル方式による映像国際放送を開始しており、同年10月からは、アフリカ西部・南部を除く全世界に放送地域を拡大した(図表)。11年10月には、1日の放送時間を24時間に延長した(月曜日の0時から6時は休止)。  なお、本放送は、ノンスクランブルの無料放送である。 2)番組配信(資料25参照) (i)NHK(NHKワールド・プレミアム)  11年10月から配信エリアを拡大し、世界67の国と地域の外国放送事業者又は外国ケーブルテレビ事業者65社に対して、デジタル方式による番組配信を行っている。これと同時に、配信時間を1日24時間に延長した。 (ii)民間放送事業者  我が国の事業者が共同出資するJETTV(Japan Entertainment Television)は、台湾のケーブルテレビ事業者等に対する番組配信を行っている。  個別の放送事業者の取組としては、11年7月から、TBSが台湾に向けて、1日約10分のニュース素材の配信を開始した。これにより、海外に向けて番組を配信する民間放送事業者は、日本テレビ、フジテレビとあわせて3社となった。