2 サービス 「ゆうびんホームページ」で、郵便物の送達日数の調査が可能に  郵便サービスは、なるべく安い料金で、あまねく公平に提供されている。また、利用者ニーズの変化や多様化にきめ細かく対応するため、毎年、各種サービス改善が行われている(資料32参照)。11年度のサービス改善・実施には、「日にち」から「時間、時間帯」へのよりきめ細かな郵便サービスの実現を目指すもの、それらの内容をインターネットを使って周知し、問い合わせに対応するもの、メモリアルイヤーとしての西暦2000年を記念するものなどがある。 1)新郵便日数表の「ゆうびんホームページ」への掲載等  郵便物の送達日数を表示した「郵便日数表」を全面改訂し、11年6月から全国の郵便局窓口に掲出した。この「新郵便日数表」は、全集配郵便局相互間を対象としており、全国の86の主要郵便局から主要都市までを対象とした従来のものに比べ、約5,000倍のマトリクスとなっている。同年11月からは、「新郵便日数表」を「ゆうびんホームページ」に掲載し、郵便物の配達予定日(小包等は配達予定時間帯も)を、自宅や職場のパソコンから、差し出す場所とあて先の郵便番号を入力して調べることを可能にした。さらに12年2月から、お客さまが希望される日・時間帯までに郵便物が届くようにするには、いつまでに郵便物を差し出せばよいかをインターネットで簡単に調べることができるようにした。  また、主要45か国(51都市)あて国際エクスプレスメール(EMS)郵便物及び航空通常郵便物(手紙)の送達日数を示す「国際郵便日数表」の内容を更新し、11年10月から国際郵便交換局(8局)、集配普通郵便局、その他国際郵便の利用の多い郵便局の窓口及び「ゆうびんホームページ」において公表した。 2)郵便サービス水準(送達日数に対する達成割合)の公表等  郵便サービス水準の正確な情報を公表し、郵便サービスの一層の向上を図るため、郵便物の送達日数に対する達成割合について10年度の調査結果を11年6月に公表した。11年度も調査を行うとともに、達成率の目標を設定し、より安定した郵便サービスの提供に努めることとしている(図表1))。 3)ゆうパックの配達時間帯指定サービスの拡充  ゆうパック(郵便小包)の配達時間帯は、差し出し時に「午前(9時〜12時頃)」、「午後(13時〜16時頃)」及び「夜間(17時〜20時頃)」のいずれかを指定できることとなっていたが、12年3月から、「夜間」を1時間延長するとともに「夕方(17時〜19時頃)」及び「夜間(19時〜21時頃)」に細区分し、「午前」、「午後」とあわせて4区分の配達時間帯から指定できるようにサービスを拡充した。  なお、受取人不在のため配達できなかった郵便物(小包、書留、配達記録及び郵便受箱に入らない大型郵便物)についても、指定できる再配達時間帯を「午前、午後、夜間」から「午前、午後、夕方、夜間」に拡充した。 4)国際エクスプレスメール(EMS)タイムサーテンサービスの実施  「国際エクスプレスメール(EMS)配達時間保証(タイムサーテン)サービス」は、現行のEMSに配達時間保証及び配達通知サービスを付加したもので、12年3月からシンガポール及び香港との間で実施するとともに、韓国(ソウル市)との間で試行を開始した。外国あてについては、東京都内8区及び大阪市内3区の指定された郵便局で、引受締め切り時刻までに引き受けたEMS(書類のみ)を、シンガポール及び香港については引受翌日午前9時(現地時間)までに、また韓国については引受翌日午後2時(現地時間)までに配達する。さらに、外国来については、東京都内8区又は大阪市内3区あてのEMSを、航空機到着当日の午後2時までに配達するほか、全国の都道府県庁所在地及び政令指定都市の行政区(一部を除く)あてを、「翌朝10時郵便」で航空機到着翌日午前10時までに配達する(図表2))。 5)「2000.1.1」押印サービスの実施  12年(西暦2000年)の年賀は、西暦が1000年紀から2000年紀に移行する時期となることから、1000年に一度のサービスとして、11年12月20日までに差し出された年賀郵便物に「2000.1.1年賀」の押印サービスを行った。また、郵便物の配達を受け持つ全国1,256局の普通郵便局において、郵便申し込み(郵頼)によって「2000.1.1」を意匠に取り入れた小型記念通信日付印による引受消印サービスを実施した(図表3))。 6)「ゆうびんホームサービス」追跡サービス(配達状況を調べる)のiモード対応開始  お客さまサービスの一層の向上を図るため、「ゆうびんホームページ」で、9年4月から提供している追跡サービスを12年3月からNTTドコモグループのiモード対応の携帯電話からも利用できるようにした。 7)インターネットによる「ふるさと小包」申込みサービス  「ふるさと小包」の申込みは、従来から郵便局の窓口から郵便振替等により行われているが、インターネット利用者の増加を踏まえ、9年9月から、(財)ポスタルサービスセンターが開設したホームページから申し込むことが可能になっている。12年度末現在、2,483品目の「ふるさと小包」の申込みが可能で、郵便局に出向いて代金を支払う手数がかからず、申込みから商品送達までの日数短縮につながっている。