電子掲示板の仕組み

  電子掲示板とは、インターネット上で記事(スレッドやトピックなどと呼ばれています)を書き込んだり、閲覧したりできる仕組みです。単に「掲示板」と呼んだり、「BBS」(Bulletin Board Systemの略語)とも呼ばれたりしています。個人が開設するものや企業の中だけに限定したものなど小規模なものから、多数の電子掲示板を集めて一つのWebサイトとして発展させた大規模なものまで、さまざまな電子掲示板が存在します。大規模なものは、投稿された記事の内容が社会的な影響を与えることもあります。

  電子掲示板では、書き込まれたメッセージはWebサーバ経由でデータベースに蓄積され、別の訪問者が記事を参照すると、新たなメッセージが追加された状態で表示されます(コメントやレスと呼ばれています)。このような仕組みによって、ホームページの内容が常に最新のデータに自動更新されるため、駅の伝言板のような利用が可能になります。

  電子掲示板には、使用しているプログラムによってさまざまなタイプのものがあります。その中でもっとも一般的な表示方法は、伝言板型とツリー型です。

  伝言板型は、駅の伝言版に書き込むような使い方ができる簡単なものです。書き込まれたメッセージは、新しい順に連続して表示されます。

  ツリー型は、特定の話題ごとに個別のまとまりで表示する電子掲示板です。それぞれのメッセージに対する返事を書き込むことで、自動的にメッセージのツリーができあがります。この形式は、特定の情報に対して、討論を繰り返す場合などに有効な表示方法です。

  電子掲示板では、多くの場合、本名ではない名前(ハンドルネームやニックネームと呼ばれます。)で書き込みが行われます。そのために、面白半分で他人の書き込みに対して挑発や反論をする「荒らし」行為や、特定の個人のプライバシー情報を書き込むなどの行為が行われることがあり、他にも不用意な書込みにより多くの人から非難を浴びるような状況である「炎上」が起こることもあります。利用の際には、書き込む内容に注意をすることが必要です。