電波の動向に触れて・・・

林 加奈子(平成9年 入省)
総合通信基盤局 電波部 電波政策課 企画係官
電波の利用状況の調査


  はじめまして。
  みなさま、「電波の利用状況調査」ってご存知ですか?
  電波は、テレビや無線LAN、その他にも電子タグ、ITSなど、さまざまな分野で使用され、私たちの生活になくてはならないものとなっています。ごく身近なところでは、着うたをダウンロードできる携帯電話やお財布がわりになる携帯電話などで、電波の需要が高まっているのを感じることができるのではないでしょうか?
  総務省では、このように新規電波利用ニーズが増大するなか、社会経済の活性化に電波を有効に利用していくため、すべての周波数帯の利用状況を調査し、周波数の再配分を行うこととしました。
  これが電波の利用状況調査です。
  私が今の席に座った時は、3.4GHzギガヘルツ超の周波数帯の利用状況調査が始まった頃でした。
  その調査結果に対する評価で、一部の周波数帯においては光ファイバ等への代替が可能であり、無線LANの新しい移動分野へのニーズに対応するため、周波数を移行することが適当と判断され、初めて本格的な周波数の再配分が実施されました。
  引き続く16年は770MHzメガヘルツ超3.4GHzギガヘルツ以下の調査、そして17年は770MHzメガヘルツ以下の調査ということで、私はめでたくすべての周波数帯の調査に携わることができます。
  ちなみに、17年の調査の対象となる無線局数は約260万局です。あらためて眺めてみて、これまでに構築されてきたシステムの多さと技術基準の複雑さに、「・・・さぁ、がんばろっ」、と心構えが出来たところです。
  と、ここで少し昔を思い出してみます。
  初めてこの席に座った年、システムのことがよく分からず悩んでいると、「では、聞いて。おサルさんにも分かる無線講座だよ。」と親切に教えてくれた人がいました。他には何があったかな・・・。そういえば、「夢に林さんが出てくるんだよ〜。追いかけてくるんだよ〜。」と言われたこともありました。これは、私が相手を相当追いかけ回したからですね・・・。もちろん仕事がらみです。
  なにはともあれ、電波の利用状況とその今後の世界に触れられるのは結構ワクワクするものです。今年もこれまでの反省をふまえ、調査が円滑に進むよう努めたいと思います。


林 加奈子・執筆者近影
執筆者近景
林 加奈子・執務風景
執筆者執務風景
林 加奈子・職場の風景
職場風景